円ロングは前週比プラス4.3%

IMMポジション推移

092001

円:

CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による9月13日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネットロング枚数は、前週比4.3%増加して56,846枚になりました。 ・(円ロングポジションの積み増しは5週でいったんストップしました。)

内訳では、円買い持ち(円ロング)枚数は前週比プラス2.6%、円売り持ち(円ショート)枚数は前週比マイナス0.6%でした。円ロングが増えた一方、円ショートはやや減っています。

前回6週間ぶりに枚数を減らした円ロングですが、再び増加に転じています。円安の勢い途切れたことを見てとって、IMMの投機筋は改めて円ロングをつくりはじめたようです。

ジャクソンホールにおけるイエレン議長の講演で米利上げ観測が急浮上。フィッシャー・FRB副議長は9月利上げを示唆しました。しかし、米8月雇用統計や米ISM指標などの経済指標がいまいちふるわず、今月の利上げ確率はあっという間に低下。一方、日本では緩和政策を巡り日銀内部で意見が対立している状況で、9月の会合での強力な追加緩和も望み薄となりました。一時104円台前半まで水準を切り上げたドル円も、支援材料がなくなり101円台まで押し戻されました。

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