円安に反転でIMMポジションにも影響

IMMポジション推移

072602

円ポジション: 円ロングは前週比17.2%減少

CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による7月19日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネットロング枚数は、前週比17.2%減少して39,353枚になりました。ロングポジションは2週連続で減っています。

内訳をみると、円買い越し(円ロング)枚数が前週比約6.4%減の一方、円売り越し(円ショート)枚数は約7.1%増となっています。

7月10日の参議院選に勝利して、自公で過半数の議席を獲得した安倍首相は、「総合的かつ大胆な経済対策を実施」することを約束。これがマーケットのセンチメントを円安方向に変えるきっかけとなって、前週の米雇用統計後一時100円を割ったドル円は102円台後半まで一気に2円近く反転しました。その後もヘリコプターマネーや永久国債発行など、政府主導の追加緩和報道が相場を押し上げたおかげでドル円は節目の105円を突破すると、7月19日には106円台半ばまで円安が進みました。円ロングポジションも見直しを迫られることになり、ロング枚数は2週連続の縮小となりました。

 

072603