英EU離脱でポンドとユーロのショートが増える。

IMMポジション推移

071201

ユーロ:ショート21.6%増加

ユーロのネットショート枚数は、前週比21.6%増加して75,327枚になりました。
英のEU離脱は英国だけの問題ではなく、それ以上にEUにマイナスの影響が出るとの考えが一般的。格付け会社フィッチは、英国の需要後退とポンド安によって、大型の景気後退がユーロ圏を襲うリスクがあると警告しています。ECBは近い将来に追加緩和を実施するとの見方も強まりつつあります。それを反映して、IMMのユーロのポジションもショートが拡大しています。
 

071202

豪ドル:ロングに転換

豪ドルはショートからロングにポジションが転換しました。豪ドルのネットロング枚数は4,903枚になっています。

金利の比較的優位性が豪ドルにマネーをひきつけています。英EU離脱が引き起こす今後の経済的混乱を懸念して、英国や欧州の金利先安観が強まっています。米利上げも先送りになる気配が濃厚です。一方でRBAの追加利上げの可能性は今のところ低く、豪ドルが相対的に評価されているようです。
 

071203

ポンド:ショート14.8%増加

ポンドのネットショート枚数は、前週比14.8%増加して、49,031枚になりました。

英国民投票で離脱派が勝利したことで、ポンドは暴落しました。その後も戻りは鈍く、下落傾向はさらに強まっています。ただ動きが激しすぎるがゆえに、新たにショートをつくることに慎重になっているところもあると思います。相場が落ち着き、レベル感がはっきりしたところで、改めてショートを増やしていくのではないでしょうか。
 

071204