豪ドルポジションはほぼ中立状態に

IMMポジション推移

060201

ユーロ:

ユーロのネット・ショートポジションは、前週比67.8%増加して-37,895枚になりました。内訳では、ユーロ買い越し枚数は前週比マイナス7.6%、ユーロ売り越し枚数は前週比プラス6.1%になっています。ユーロの買い越しが減り、売り越しが増えています。

5月18日公表のFOMC議事録で、FOMCの多くのメンバーが、「6月の利上げが適切」と考えていることが明らかになりました。その結果ドル先高観が強まり、ユーロロングを処分する動きが出たと考えられます。ユーロは1.13ドル台から、1ヵ月半ぶりの安値圏である1.11台へ下落しています。
 

060202

豪ドル:

豪ドルのネット・ロングポジションは前週比99.5%減少して+124枚になりました。ロング枚数はほぼゼロに。内訳をみると、豪ドル買い越し枚数は前週比マイナス28.0%、一方豪ドル売り越し枚数は前週比プラス10.0%でした。ロングの解消が目立ちました。

RBAが、政策金利を過去最低の1.75%に利下げしたことに引き続き、FRB利上げ再開の可能性が、豪ドルの魅力を失わせることになったようです。
 

060203

ポンド:

ポンドのネット・ショート枚数は、前週比14.5%増加して、32,835枚になりました。

FOMC議事録公表後、円やユーロ、豪ドルの買い持ちが急減したのと対照的に、ポンドのロング枚数は増えています。この週の段階では、世論調査で、EU残留派が離脱派を徐々に引き離して優勢に立っていたため、ブリグジットを想定して積み上げてきたポンドショートの解消が進んだようです。
 

060204