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先週のドル円レビュー(5月9日–5月13日)
荒地 潤
デイリー為替情報
当情報では、ブレークアウトシグナル、パワーインジケーターなどトレードに役立つ指標を駆使して、各国の通貨の動向やトレンドの動向をお客様に配信しています。各通貨の動きに注目することで…

先週のドル円レビュー(5月9日–5月13日)

2016/5/16
月曜日のドル円は、東京時間から買いが優勢で、107円台で値固めをすると、海外時間には、4月28日以来となる108.601円まで上伸。当局の介入を警戒しているわけでなく、先週105円台まで下げて、市場が一応の達成感を味わったことが買戻しに
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ドル円、円高リスク和らぐが、上値も重い。

ドル円1時間チャート(5月2日-5月13日)

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09日(月):ドル円、108円台を回復。

月曜日のドル円は、東京時間から買いが優勢で、107円台で値固めをすると、海外時間には、4月28日以来となる108.601円まで上伸。当局の介入を警戒しているわけでなく、先週105円台まで下げて、市場が一応の達成感を味わったことが買戻しにつながったようです。先週の米雇用統計が予想を下回ったなかでも107円台を維持したことも買戻しに傾かせる素地となりました。とはいえ、4月28日というと日銀の逆サプライズ会合でドル円が急落した日です。少なくともこの日の高値111.88円を乗り越えなければ、105円ブレークのリスクが遠ざかったとはいえません。

ブリグジットに関する英ICMの世論調査によると、残留44%に対して離脱支持は46%と優勢になっています。BOEは、ブリグジットが起きた場合、BOEは利下げする可能性を示唆。今週木曜日に、詳しい内容に触れると見られ注目が集まっています。RBAが利下げに続き、BOEも利下げの可能性が出てきたことで、FRBが再利上げを行う環境はさらに厳しくなってきました。金利市場はすでに、12月利上げの可能性が50%まで後退しています。
 

10日(火)ドル円、109円台を回復。

この日ドル円は、日経平均株価の急伸を味方に東京時間から底固く、108円台後半まで上昇。海外時間に入っても徐々に値を伸ばし、109.35円台の高値をつけました。終値は前日比+0.972円の109.264円。中国のCPIやPPIが改善したことで、FOMCにとって再利上げの障害となっている海外情勢の不安が和らいだとして、ドル買いにつながりました。

しかし、日本企業は2016年度の前期為替レートを、ドル円=110円、ユーロ/円=125円に設定しているところが多く、このレベルから上は売りも強まると予想されます。
 

11日(水):ドル円、108円台前半に押し戻される。

この日のドル円は、前日までの買いの流れが一巡して、109.36円を高値に売り方向に転換。もともと、特別な材料もなく上昇してきただけに、節目の110円を突破するには、パワー不足でした。海外市場でも円高地合いを引き継ぎ、NY時間には、ダウ平均株価が急反落したこともあって108.35円まで値を下げ、108.40円(前日比-0.864円)で引けました。

この日トヨタ自動車は今期の純利益が大幅減少する予想を発表しました。豊田章男社長は決算会見で、「これまでは為替の追い風を受けてきたが、今年に入り潮目が変わった」と述べました。トヨタ自動車が、円高見通しを切り替えたことは、大きな意味を持ちます。今後、トヨタ自動車やその他日本の輸出企業が、為替リスクを回避するためにドル売り・円買いのオペレーションを強めることが予想されるからです。ドル円の天井はさらに低くなるでしょう。

12日(木):ドル円、109円台回復も伸び悩む。

この日のドル円は堅調。東京時間午前に108.22円まで下げた後は、日経平均の浮上に合わせて値を伸ばし、109円台を回復しました。海外時間に入って109.39円まで値を伸ばしましたが、3日連続109.40円手前で行く手を阻まれると108.60円近辺へ反落。再び109円に戻してから108.994円(前日比+0.594円)で引けました。下値が堅かった一方で、これといった円安材料は見当たらず、110円台を狙うほどには、勢いがないように思えます。

BOEはこの日、政策金利を現行の0.5%に据え置くことを決定。数名のMPC委員が利下げを主張するとの噂もありましたが、9対0の全会一致の決定となりました。ブリグジットの影響に関してBOEは、英国がEUを離脱することになれば、大幅なポンド安を引き起こすと警告。一方、インフレに関しては、カーニー総裁はやや楽観的で、「来年にかけて上昇する」との見通しを示しました。ただし、EU離脱はリセッションを引き起こす可能性があり、「必要ならば金利を引き下げる用意がある」とも述べています。総じてどちらとも取れる内容で、ポンドの反応は限定的。ポンド/円は156円前半から158.50円まで上昇しましたが、勢いは続かず157.51円で引けました。

13日(金)ドル円、上値重い。109円半ばでトリプルトップ形成か。

金曜日に発表された米4月小売売上高は、前月比+1.3%と予想を上回る強い結果でした。消費活動の好転を示す内容が第2四半期GDP上振れ期待につながり、欧州時間序盤に当日安値となる108.51円まで下げていたドル円は、指標発表後に109.53円へ反発。5営業日連続の高値更新となりましたが上値の重さは変わらず、ドル買いの勢力が徐々に衰えるにつれ再び108円半ばに押し戻されました。終値は108.615円(前日比-0.379円)。

一方ユーロは、ドイツの大手農薬企業による米国会社M&Aの噂でユーロ売りが優勢。さらに指標発表後のドル全面高の流れが加わったことで、1.13ドル前半の買いをこなして1.1282ドルまで値を下げました。ユーロ/円は、東京時間午前中の124.12円が高値となり、NY時間午後には、ドル円とユーロ/ドルが共に売られた影響で、122.74円まで下落しました。

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