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先週のマーケットレビュー!:イエレン議長発言でドル売り再開
荒地 潤
デイリー為替情報
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先週のマーケットレビュー!:イエレン議長発言でドル売り再開

2016/4/4
28日(月):海外イースター休暇で休場のなか、ドル円6日連続で高値更新。先週のドル円は、1週間かけて、FOMC後の安値110.66円から金曜日高値113.32円まで270ポイント近くドル高・円安に戻しました。
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イエレン議長の利上げ慎重発言で流れはドル売りへ。米雇用統計は支えにならず。

先週のドル円チャート(3月21日-4月1日)

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先週のマーケットレビュー(3月28日-4月1日)

28日(月):海外イースター休暇で休場のなか、ドル円6日連続で高値更新。
先週のドル円は、1週間かけて、FOMC後の安値110.66円から金曜日高値113.32円まで270ポイント近くドル高・円安に戻しました。FOMC参加メンバーから、4月利上げに含みをもたせる発言がドル買戻しの材料となりました。
利上げは年2回、9月と12月というのが、現在の市場の中心予想で、FOMCのドットチャートもこれを追認しています。仮に4月利上げがあるならば、時期の前倒しばかりではなく、年内の利上げ回数が2回以上に増える可能性もあります。強いドル高材料になるでしょう。

週明けのドル円は、先週からの堅調地合いを受け継ぎ、東京時間午前に113.68円まで値をのばしましたが、その後は徐々に頭が重くなり、NY時間の米2月PCE発表後には131.15円まで反落。終値は113.455円(前日比+0.40円)でした。


29日(火):ドル円112円台に下落。イエレン議長の利上げ慎重発言で。
火曜日の東京時間のドル円は底固い動きとなり、午後には113.79円まで上昇しました。これで7営業日連続の高値更新となり、FOMC後の安値110.66円から3円以上ドル高円安に戻ったことになります。

この日一番の注目はイエレン議長の講演でした。イエレン議長は、「経済見通しは(利上げを決めた)昨年12月から今年3月にかけて、ほとんど変わっていない」と述べる一方で、「利上げはデータ次第であって、あらかじめ決めているわけではない」との慎重姿勢を維持しました。
これまでのスタンスとほぼ変わらないものでしたが、数名の連銀総裁が示唆していた4月利上げを後押しするものではなかったことから、市場は発言内容をハト派的と解釈。
その結果、長期金利が下落し、ドルが売られました。ドル円は112.61円まで下落、終値は122.763円(前日比-0.692円)でした。ドル円は、FOMC直前の高値圏となる113.85円まで、あと一歩のところでUターンしました。


30日(水):ドル売り継続。ドル円は一時112円割れ寸前まで下落。
イースター休暇を前に手掛かり材料に乏しいなか、ドル円は海外時間に112.90円まで上昇。3日連続で高値を更新しイエレン議長が29日の講演において利上げに慎重な姿勢を示したことで、ドルは主要通貨に対して大きく売られました。
ドル円の安値は112.00円までと、円高は限定的でしたが、ユーロ/ドルは3月高値を更新して1.1364ドルまで、豪ドル/ドルは今年の高値を更新すると、昨年7月以来となる0.77ドル台まで上伸しました。クロス円も堅調で、ユーロ/円、豪ドル/円は共に今月の高値を更新しました。一方ブリグジット問題を抱えるポンドは、他の通貨に比べて伸び悩みました。


31日(木):ユーロドルが対ドルでマイナス金利導入前のレベルまで上昇。
イエレン議長の発言に端を発したドル売りは木曜日も続きました。
米ドル/円は112.10円から112.65円で小動きでしたが、ユーロ/ドルは、一時1.1411ドルまで上昇、昨年10月16日以来の高値を更新しました。ECBがマイナス金利導入を決定する前のレベルに戻ったことになります。ユーロ/円も、2月16日以来となる128円台を回復しました。しかし、このユーロ買いは、四半期末のフロー、雇用統計前の調整といった側面も大きいように思えます。今夜の結果次第では流れが反転する可能性もあるでしょう。豪ドル/円も底固い動きでしたが、2日連続86.70円レベルで頭を抑えられて、87円台に乗せることはできませんでした。

3月の米ドル/円の高値は114.55円。1月高値(121.69円)、2月高値(121.49円)と3ヵ月連続で上値が切り下がりました。下値もFOMC後には1年5ヵ月ぶりとなる110.66円まで安値を更新しています。ただ、月の値幅は約3.90円で比較的落ち着いた動きでした。財務省の浅川財務官は、為替介入の可能性について「円相場の水準よりもボラティリティ」と述べています。この発言を素直に受け取るならば、現状での日銀介入の可能性はかなり低いといえるでしょう。

01日(金)米3月雇用統計は良好。しかしドル売りの流れは止まず、ドル円は111円台へ下落。
米労働省がこの日発表した3月の米雇用統計は、失業率は0.1ポイント悪化して5.0%に上昇しましたが、 非農業部門雇用者数は前月比+21.5人と市場予想(+20.5万人)を上回り、また前月分も上方修正されました。好天に恵まれ建設関連の雇用が増加する反面、前月の倍のペースで減少した製造業の雇用の弱さが目立ちましたが、平均労働賃金は前月比+0.3%に上昇するなど概ね良好な結果だったといえます。
発表後ドル円は111円台後半から112.45円まで上昇。しかし、朝に記録した高値112.58円を超えられないまま押し戻されるとNY時間の引けにかけて当日安値となる111.58円まで下落しました。

FOMCが先月利上げを見送ったのは、失業率とは関係ないことがはっきりしている以上、どれだけ強い結果が出たとしても利上げペースが前倒しされることはないわけです。雇用統計の数字が良くても悪くても、市場はドルを売るつもりで待ち構えていたのでしょう。

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