円ロングは前週比約16%増加

IMMポジション推移

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CFTC(全米先物取引委員会、Commodity Futures Trading Commission)発表による2月9日現在の建玉報告によると、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)通貨先物市場において、投機筋の円のネット・ロングポジションは前週比約16.1%増加して+43,232枚になりました。

日銀の「マイナス金利」導入直後の円ロングポジションは、その前の週から約25%減の37,245枚まで縮小しました。ドル円の急上昇でストップロスがでたと考えられます。
ところが円安は三日と持たず、2月9日の時点では114円台まで円高に戻っています。すでに「マイナス金利」導入直前の118円台より4円も円高になっているわけですが、この2日後には、さらに4円以上、110.97円まで円高が進むことになりました。再び円ロング枚数が50,000枚を超える日も近いかもしれません。

一方、ユーロのショート枚数は、前週比27.3%縮小して-63,314枚になりました。3週連続の減少です。
また豪ドルのショート枚数は前週比78.5%も縮小しています。リスクオフという試練に直面する豪ドルですが、意外にもポジションは3週連続で減っていて、ニュートラルになりつつあります。

IMM円ポジション(2014年1月~ 2016年2月)

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IMMユーロポジション(2014年1月~ 2016年2月)

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IMM豪ドルポジション(2014年1月~ 2016年2月)

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本日のピボット分析

今日のピボットレンジ: 113.48 - 114.77

ピボットとは、前日の値動きをもとに、今日のサポートやレジスタンスを計算するテクニカル指標です。海外では多くのトレーダーがデイトレードのエントリーやエグジットレベルとして活用しています。

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