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2016年米国大統領選挙

2016/11/2
いよいよ11月8日の米国大統領選挙まで後1週間となってきました。3回のTV討論会が終わった時点でヒラリー氏優勢、いや勝利とのムードが漂っていましたが、先週末、FBIがヒラリー氏の私用メール問題の捜査を再開すると発表してから、事態は再び混とんとしてきました。
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いよいよ11月8日の米国大統領選挙まで後1週間となってきました。3回のTV討論会が終わった時点でヒラリー氏優勢、いや勝利とのムードが漂っていましたが、先週末、FBIがヒラリー氏の私用メール問題の捜査を再開すると発表してから、事態は再び混とんとしてきました。

ドル円は、堅調な7-9月期GDP(実質年率+2.9%)を受けて105円台半ば近くに上昇していましたが、この「捜査再開」のニュースを受けて104円台前半まで急落しました。ヒラリー優勢はドル高、株高、トランプ優勢はドル安、株安の構図はここでもはっきり見られました。大統領選挙の結果が判明するのは、過去の経験から日本時間の11月9日(水)の昼頃だと思われます。

総選挙人538人、過半数270人以上

米国大統領選挙は、各州に割り当てられた選挙人を過半数獲得するかどうかによって勝利となります。総選挙人538人、過半数の270人以上を獲得すれば勝利となります。この選挙人は、ひとつの州で国民の一般投票によって勝った候補が総取りとなります(「勝者総取り(winner-take-all)方式」)。例えば、大票田のカリフォルニア州の選挙人は55人。一般投票でヒラリー氏が勝てば、得票数による比例配分の選挙人割り当てではなく、僅差の勝利であっても55人まるまる獲得することが出来ます。日本時間の朝方から各州の開票速報が流れてきます。日本でもNHKやBSでライブで見られるはずです。速報によって選挙人の数が積み上げられていきますので、自分で見ていても270人を超えた時点でその候補者が勝利と判断することが出来ます。おそらくその前にマーケットは動き出すと思われますので、選挙人の数の推移と為替レートを同時に見ていくのがよいと思います。

それでは、現在の状況はどうなっているのでしょうか。「FBI捜査再開」のニュースを受けて変わってきたようです。

  • トランプ氏支持率急接近

米紙ワシントン・ポストとABCテレビによる10月30日発表の合同調査(調査時点10月25~28日)によると、両候補の支持率は、これまで10%以上引き離していたヒラリー氏にトランプ氏が猛迫し、その差は1%と急接近してきました。米国政治情報サイトのリアル・クリア・ポリティックス(RCA)の10月30日時点の調査でも、第3回TV討論会の後の10月20日時点よりも差が縮まってきていることがわかります。下表のように直近でもじわじわと接近してきています。

支持率世論調査

  • 選挙人獲得予想はヒラリー優位を保つ

支持率がヒラリー氏に急接近していますが、選挙人獲得予想では急変して拮抗している状況ではないようです。10月25日頃までは、過半数の270人を超えている予想が多かったことから、トランプ氏が接戦州で全勝しても勝利は得られないとの予想となっていました。ブックメーカの予想でもヒラリー当選確率95%まで上昇していましたが、現在では78%の確立となっているようです。その確率予想を反映するかのように米国政治情報サイトのリアル・クリア・ポリティックス(RCA)の最新調査によると(10月30日)、ヒラリー氏の獲得予想は、遂に270人を割り込みました。もし、トランプ氏が接戦州を全勝できれば勝利する可能性が出てきたということになります。

選挙人獲得予想(総選挙人538人、過半数270人以上)

しかし、接戦州は激戦州といわれており、それを全勝というのはかなりハードルが高いと言われています。トランプ氏が勝利するとすれば、まだ決めかねている10〜15%の浮動票から、FBI捜査の再開によってトランプ氏になびく票が増えるか、あるいは事前投票はヒラリー優位と言われていましたが、このニュースによって事前投票率が下がることも予想されます。いずれにしろ激戦州の選挙動向が今回も注目されるのは間違いありません。激戦10州と言われているのは、下表の通りです。112人分捕り合戦となります。各州では1票差でも勝てば総取り方式ですので、かなり厳しい戦いになりそうです。また、留意しておかなければいけないのは、FBIは可能な限りの人員を投入して問題解明を急ぐ方針と表明していることです。もし、選挙日前に問題はないと発表されれば、圧倒的にヒラリー氏優位となることは容易に予想されます。

激戦10州の選挙人数(112人)

米連邦議会選挙

米国大統領選挙当日には、もうひとつ注目しておく選挙があります。連邦議会の上下両院選も同日に行われます。米議会は上院(任期6年、定員100)と下院(任期2年、定員435)の二院制です。今回は上院100の3分の1にあたる34議席が改選され、下院では全議席435が改選されます。ヒラリー氏が勝っても議会の多数派が共和党となり「ねじれ」が生じた場合、新大統領の政権運営が難しくなることが予想されます。現在の勢力は、上院も下院も共和党が多数派を占めています(上院:共和党54、民主党44、下院:共和党246、民主党186)。オバマ政権発足当時は、与党の民主党が上限両院で過半数を握っていたのですが、任期途中から「ねじれ」現象となり、政権運営ではかなり苦しめられたようです。今回は、トランプ氏の影響で共和党議員が苦戦しているようです。この連邦議会選挙の動向も注目しておく必要があります。

上下両院の多数派の推移

最後に米国の白地図を掲載していますので、赤鉛筆と青鉛筆を用意して、時間の余数のある人はヒラリー氏が勝てば民主党のカラーマークである青色を(「ブルー・ステート(青い州)」、トランプ氏が勝てば共和党のカラーマークである赤色を(「レッド・ステート(赤い州)」を州ごとに塗り分けて下さい。獲得した選挙人の数も忘れずに記入して下さい。4年に一回のお祭り騒ぎのようですが、過去何回もこのような作業をしながら、ディーリングルームで選挙結果の行方を追いかけていたのが思い出されます。それから、ヒラリー勝利・ドル買い、トランプ勝利・ドル売りの構図で相場は動いていますが、そのことはマーケットのポジションがその方向に積み上がりやすいということも忘れないで下さい。選挙結果を受けて東京市場で動き始めますが、ポジションの利食いも東京市場で出ることも珍しくありません。つまり、その日のうちに逆に動くこともあり得るということも頭に入れておいた方がよさそうです。何回となく経験していることです。

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