昨日(2017年06月02日)の動向

雇用統計発表後のマーケットはドル全面安の展開で、米ドル/円は発表前の111円台半ばから110.32円まで大きく下落しました。

この日は、東京時間に日経平均が1年半ぶりとなる2万円の大台に乗せ、リスクオンの動きで米ドル/円は111.71円まで上昇。また米雇用統計に対しても、先行指標のADP雇用データが強かったことで期待が強まっていました。

ところが結果は、失業率は4.3%で前月よりさらに1ポイント低下したものの、非農業部門雇用者数は前月比+13.8万人で、予想の18.0万人を下回り、また前月よりも伸びが鈍化しました。さらに非農業部門雇用者数と平均労働賃金の過去2ヵ月分のデータが下方修正されるなど、米雇用市場に失速の兆候が見え始めていることを示しました。

期待があっただけにマーケットは失望。米長期金利が低下して、ドルが売られました。米ドル/円は110.32円の安値をつけた後も戻りは鈍く、終値は110.456円(前日比-0.918円)。

その他の通貨もドルに対して買われ、ユーロ/ドルは1.1285ドルまで今年の高値を更新。豪ドル/ドルは0.7368ドルを安値に0.7445ドルまで値を伸ばしました。一方でポンド/ドルは、英総選挙の不透明感でドル売りの流れに乗りきれず、高値は前日を超えることなく、1.2902ドルにとどまりました。

2017年06月02日のBID値 始値 高値 安値 終値
米ドル/円 111.356 111.711 110.329 110.456
ユーロ/円 124.853 125.308 124.425 124.632
豪ドル/円 82.114 82.546 81.906 82.181

米ドル/円 1時間チャート

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日(2017年06月05日)の展望

【米ドル/円】

レジスタンスは111.95円(2017年05月25日高値圏)、サポートは 110.20円(2017年05月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
米ドル/円 111.95 112.15 110.20 109.55

米ドル/円 5分足チャート

米ドル/円 5分足チャート

【ユーロ/円】

ユーロ/円のレジスタンスは125.45円(2017年05月26日高値圏)、サポートは 123.70円(2017年05月31日安値圏)です。
ユーロ/ドルのレジスタンスは1.1300ドル(2016年11月09日高値圏)、サポートは 1.1200ドル(2017年06月02日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
ユーロ/円 125.45 125.85 123.70 123.15

ユーロ/円 5分足チャート

ユーロ/円 5分足チャート

【豪ドル/円】

レジスタンスは83.90円(2017年05月25日高値圏)、サポートは 81.75円(2017年05月18日安値圏)です。

  レジスタンス R1 レジスタンス R2 サポート S1 サポート S2
豪ドル/円 83.90 84.05 81.75 81.10

豪ドル/円 5分足チャート

豪ドル/円 5分足チャート

  • 上記各5分足チャートは、当日 2017年06月05日 現在のものです。
  • コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

本日(2017年06月05日)の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:30 (英) 5月サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 55.0 55.8
★★★ 23:00 (米) 5月ISM非製造業景況指数(総合) 57.1 57.5
★★ 23:00 (米) 5月米労働市場情勢指数(LMCI) 3.0 3.5
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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