図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
雇用統計は予想を下回りゴールドは上昇(2016年9月5日(月)掲載分より)
先週の金曜日はジャクソンホールのイエレン議長のスピーチ、そして今週の金曜日は米雇用統計、このところ、毎週週末の材料待ちのマーケットとなり、金曜日のニューヨークタイムでその材料で相場が動くというパターンが続いています。今週は、イエレン議長のスピーチの影響で、週初から静かなマーケットの中、ドルが買われゴールドが売られるという流れでした。ゴールドは1,304ドルまで下げましたが、金曜日は1,313ドル前後で雇用統計を迎えました。Non-farm Payroll(非農業部門雇用者数)は市場の予想は18万人増加というものでしたが、実際に発表された数字は15.1万人増と予想を下回り、ゴールドは大きく買い戻され、一時1,330ドルまで上昇。しかしドルは下がらず上昇で、円建てでは結果的に大きく上昇した一週間になりました。今回の雇用統計を受け、9月の金利上昇の確率を取引するFedWatchは14%に低下、12月の可能性もまた54%に低下し、FRBの金利引き上げが遠くなったという見方が広がりました。ゴールドにとってはもちろん強い材料であり1,300ドルは割ることなく上昇しました。今週はGold ETFの残高も減少傾向にありましたが、この結果を受けて来週はどういう動きになるのか注目ですが、これでまた1,300-1,400ドルのレンジはまだしばらく有効だと思われます。
CFTC Commitment of Traders Report as of 30 Aug 2016(2016年9月5日(月)掲載分より)
1,076トンから988トンへ12週間ぶりに1,000トンを割り込みました。ETFからの売りもあり、ドル高ゴールド安という動きが表れました。
ドル高一服、雇用統計待ち(2016年9月2日(金)掲載分より)
マーケットは小動き。ドル高は一服、ゴールド安も一服。昨日の安値は1,302.50で1,300ドルはかろうじてホールド。今晩の雇用統計待ちとなりました。NFP前回は25.5万人増。今回の市場予想は18万人増です。さて、どういう数字が出ることやら。
ドル高メタル安の傾向続く(2016年9月1日(木)掲載分より)
ゴールドは続落。とくに大きな材料はありませんが、明日金曜日の米雇用統計に向けて、うすいマーケットの中ポジション整理?の売りが先行しているようです。ドルがしっかり。ドルインデックスも96まで上昇、それとまったくの反比例でゴールドは一時1,304ドルまで下落しました。先週金曜日のFRB副議長のStanley Fischer氏が米国の労働市場は完全雇用に近づきつつあり、9月の利上げも可能であるという発言以来、ドルが上昇、ゴールドは下落基調が続いています。
昨夜発表された民間のADP non-farm employment(非農業部門雇用者数)は、17万7,000人増加と市場予想の17万3,000人よりもよかったことでゴールドは一瞬急落、2ヶ月ぶりの安値となる1,304ドルをつけました。1,300ドル割れがあるのかどうか、ドルはさらに強くなるのかどうか、金曜日の雇用統計が決めることになりそうです。
FRB副議長の発言で反落(2016年8月31日(水)掲載分より)
ドルの上昇がじわじわ、それにともないニューヨークでゴールドもじわじわと下がりました。FRB副議長のStanley Fischer氏が、「米国の雇用はほぼ完全雇用に近い」と発言したことから、ドルが大きく買われて、それに対してゴールドは売られたという形で、6月末以来の1,310ドルというレベルまで下げました。薄いマーケットのなかだらだらという感じです。雇用統計待ちです。
ドル高にもゴールド下げ渋り(2016年8月30日(火)掲載分より)
金曜日のイエレンスピーチを受けてのドル高ですが、ゴールドの昨日の安値は1,315ドルでした。ドル円が102.40近辺まで上昇した割りにはゴールドは下げ渋っています。昨日は僕とロンドンが休みだったので静かでしたね。笑。ジャクソンホールの次は今週金曜日の米雇用統計ですね。Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)は18万6,000人の増加予想。現在まだ9月の利上げに関しては、大半の市場参加者は可能性が低いと見てますが、今週末の数字によってはそれも変わる可能性があります。しかしこうやって材料を考えるとすべて米経済に関することばかりです。現在のマーケットが圧倒的に投資マネードリブンであり、実需はほとんどその影響力がなくなっていることがここにも表れていますね。