図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
イエレンスピーチでドル高へ(2016年8月29日(月)掲載分より)
金曜日のジャクソンホールシンポジウム終了時のイエレンFRB議長のスピーチが唯一の材料となった一週間でした。この材料待ちでとても静かな一週間でしたが、その前のFRBの理事たちのタカ派的な発言も多く、ドル買いが先行、ゴールドは若干弱含みの展開となりました。そして注目のイエレンスピーチは、サプライズは何もなし、利上げの時期には触れることなく、しかし年内利上げについてはポジティブな表現がありました。イエレン議長のスピーチと同時にゴールドは乱高下しましたが、すぐに落ち着きを取り戻しました。一週間のレンジの高値安値をほぼこの一瞬でタッチするような動きでしたが、終わりは1,320ドルちょいと弱めのトーンで終わりましたが、ドルが101.80台と大きく強含んだ割にはゴールドはそれほど下がらず底堅いという印象です。ドル建てでは下落しましたが、円建てでは上昇となりました。月曜日からのマーケットで、このドル高がじわじわとゴールドの下げ圧力となり、さらなる下値トライとなる可能性が大きいのですが、ここまでで下がってないことが、逆にゴールドを支える可能性もあります。CME Fedwatchではイエレン議長のスピーチの後も9月の利上げに関してはまだ懐疑的なマーケット参加者の方が多い状況でもあり、9月2日の雇用統計で、さらなるよい数字が出ない限り、年内利上げは12月を指すことになりそうな気がします。
CFTC Commitment of Traders Report as of 23 Aug 2016(2016年8月29日(月)掲載分より)
1,058トンから1,076トンへ若干の増加。これで11週連続で1,000トン越え。
動きなしで今晩のイエレンスピーチ待ち(2016年8月26日(金)掲載分より)
相変わらずイエレンスピーチ待ちの静かな薄いマーケットですが、やはりベクトルは下向き。でも、昨日の東京引けとドル建ても円建てもほとんど変わらず。こんな感じでスピーチを待つことになりそうですね。結果的にはあまりサプライズのようなことは言わないような気がしますが、そしてゴールドは下げきらずにちょっと戻す、なんて想像をしていますが、さていかに。ちなみに根拠レスです。笑。
ドル高でゴールド下落(2016年8月25日(木)掲載分より)
やはりアジアはほとんど動きがありませんでした。Tocomのゴールド出来高も昨日は16,000枚ちょっととおそらく今年最低のレベルとなりました。NYではJackson Hall Symposiumで多くのFRB理事が米経済の行く末に対して楽観的なタカ派意見を表明し、それによってドルが強含み、ゴールドは下値を探る展開になりました。50日の移動平均線(1,332ドル当たり)を下に抜けたこともその一因でしょうが、静かだけど、ベクトルは下向きですね。金曜日にイエレン議長がどのような話をするかによって、さらなるdipがあるかもしれません。投資家のロングポジションが巨大なだけにそのエネルギーも大きいです。
イエレンスピーチ待ちで動かず(2016年8月24日(水)掲載分より)
小動きなマーケットが続いています。イエレンスピーチ待ちでほとんど目立った動きはなく狭いレンジでの小動きとなりました。金曜日までこれが続きそうです。マーケットはまだ夏休みみたいです。
小動きが続く(2016年8月23日(火)掲載分より)
結果的に行ってこいの静かなマーケットでした。Globexのオープンと同時にシルバーが売られて19ドルを割り込み、それがアジア時間メタルの頭を抑えましたが、欧米に入ってドルが下落傾向になるとゴールドはそれに呼応して買い戻されました。ただシルバーはdamage is doneでもどらないまま。プラチナは狭いレンジで低調、一人堅調だったパラジウムはニューヨークで売りが出て700ドルを割り込みました。静かなマーケットの中、売りが若干強いマーケットになっています。明日から始まるFRBのJackson Hall Symposiumが次の注目点。イエレン議長が金曜日にスピーチの予定で、そこで金利上げに関してどのような発言になるのかを待っているという感じです。今週は動くとすれば金曜日のニューヨークタイムということになりそうです。