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驚きの雇用統計でマーケット大転換ほか
池水 雄一
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Bruce(ブルース)レポートとは、金取引の第一人者、一貫して貴金属ディーリングに従事し、世界中のブリオン(貴金属)関係者の間でも名を馳せた池水雄一氏が執筆する、金融会社・貴金属…

驚きの雇用統計でマーケット大転換ほか

2016/6/7
一週間の終わりに特大のサプライズがありました。金曜日東京時間21:30に発表された米雇用統計に向けて、ゴールドは1,200-1,220ドルの狭いレンジの一週間となりました。
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図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

驚きの雇用統計でマーケット大転換(2016年6月6日(月)掲載分より)

一週間の終わりに特大のサプライズがありました。金曜日東京時間21:30に発表された米雇用統計に向けて、ゴールドは1,200-1,220ドルの狭いレンジの一週間となりました。5月のNon-farm payroll(非農業部門雇用者数)は事前のアナリスト予想の平均は16万人の増加ということでした。しかし実際に発表された数字は3万8000人の増加ということで、予想を大きく下回る数字となりました。この増加幅は2010年9月以来最小のもので、4月の速報値の16万人増も12万3000人に下方修正され、雇用の削減が明らかになり、米経済成長への懸念が高まる結果となりました。これを受けてCME FedWatchでの6月15日FOMCでの利上げ可能性は、20%から4%に急落。7月21日FOMCの可能性も50%以上だったものが31%に。利上げ先送り観測が強くなりました。

これを受けて、ゴールドは発表前の1,212ドルから一挙に1,230ドル台後半にジャンプそして1,240ドル台半ばまで急騰。ドルは急落、ドルインデックスは95.5から93.87までの大幅下落となりました。Gold ETFも相変わらず増加を続けており、Nymexも再び大きく増加することとなったはずです。(今週火曜日の数字が土曜日に出ます。)

雇用統計の発表後、ほぼ全く下げがなく上昇を続けて一週間が終わりました。FOMCでの早期利上げムードを一掃する指標になりました。これでまた相場状況が一転したのではないでしょうか。結果的には1,200ドルはホールドされました。次は6月23日にせまったイギリスのEU脱退に関する国民投票の結果でしょうか。この雇用統計は、金利上げが遠のいたことで、これを材料にゴールドを売っていた向きはショートカバーに走り、マーケットの雰囲気は一転してしまいました。今度は上値トライになる可能性が高くなったといえます。

CFTC Commitments of Traders Report as of 31 May 2016(2016年6月6日(月)掲載分より)

出所:池水氏のレポートより抜粋

投資家ロングは790 トンから727へ続落。Long liquidationが続いていました。そしてその売りがゴールド価格下落(1,300ドルから1,200ドル)への動きの最大の直接的理由です。

今晩の雇用統計待ち(2016年6月3日(金)掲載分より)

やはり1,200-1,220ドルのレンジはどちらにも抜けることもなく、1,210-1,218ドルが昨日のゴールドのレンジでした。マーケット参加者の多くは今晩の米雇用統計待ちで様子見だったようです。Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)のエコノミスト予想は16万人の増加です。これでよい数字になると6月利上げの可能性が20%から大きく上がる可能性があり、そうなるとゴールドは1,200ドルトライということになりますね。

Gold 1,200-1,220ドルで小動き(2016年6月2日(木)掲載分より)

1,220ドルを越えられなったこと、発表された米経済指標(ISM製造業景況指数)が予想よりもよかったということから、ニューヨークでは1,220ドルから1,206ドルまで下落。ただ基本的には静かなマーケットでした。金曜日の雇用統計まではこんな感じでしょうか。

Au1,200ドルホールドして上昇(2016年6月1日(水)掲載分より)

欧米のlong weekendが終わりましたが、大きな売りはなく、逆に月曜日アジアで1,200ドルをトライしたもののそこがホールドしたことから買い戻しが先行、ゴールドは結局1,215ドルまで戻しました。基本的には非常に静かなマーケットでした。この連休でマーケットは夏に入り、静かな時期を迎えたと書いているアナリストがいました。次は金曜日の雇用統計。Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)の予想は16万人増だそうです。CME FedWatchでは、6月の利上げを予想しているのは23%。7月の利上げは58%となり、マーケット参加者の半数以上が7月の利上げを予想しているという数字になっています。雇用統計が好調であると6月の声ももっと大きくなるのかもしれません。

1,200ドルはホールド(2016年5月31日(火)掲載分より)

昨日は英国Bank Holiday、米国Memorial dayということで欧米はお休みでした。Globexは東京時間午前2時までやっていました。アジア時間帯は金曜日に下がった流れをそのままに1,213ドルから1,200ドルちょうどまで売られました。1,200ドルはホールドされてブレイクはありませんでした。やっぱり何かあるんでしょうね、大台には。とりあえず欧米の休みのために、それ以上の動きはありませんでした。ロンドン・ニューヨークが復帰する連休明けの今日、どうなるか注目です。

そして今朝東京時間7時に再開したGlobexは昨日の終値の1,205ドル近辺から、1,210ドルまで上昇しています。ドル円が111円を割り込みドルが少し弱含んでいること、そして昨日やはり1,200ドルを割らなかったことがサポートでしょうか。

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