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雇用統計でゴールド上昇ほか
池水 雄一
他にはない特別な金のレポート Bruceレポート拾い読み!
Bruce(ブルース)レポートとは、金取引の第一人者、一貫して貴金属ディーリングに従事し、世界中のブリオン(貴金属)関係者の間でも名を馳せた池水雄一氏が執筆する、金融会社・貴金属…

雇用統計でゴールド上昇ほか

2016/5/10
金曜日は雇用統計の発表でした。日本のゴールデンウイーク最中、2日と3日にゴールドは1,300ドルを超えましたが、さすがに一足飛びに1,300ドル以上定着というわけにはいきませんでした。
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図:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

雇用統計でゴールド上昇(2016年5月9日(月)掲載分より)

金曜日は雇用統計の発表でした。日本のゴールデンウイーク最中、2日と3日にゴールドは1,300ドルを超えましたが、さすがに一足飛びに1,300ドル以上定着というわけにはいきませんでした。週半ばには1,300ドルが重たいとみた利食いの売りが強くなりゴールドは一時1,270ドル割れまで下落しました。金曜日には4月の米雇用統計の発表があり、それも利食いを誘う一因となりました。そして金曜日日本時間21時半に発表された4月の米雇用統計、非農業部門雇用者数前月比変化は16万人増で、市場予想の20万人を大きく下回る7ヶ月ぶりの低い伸びでした。ゴールドは1,277ドルから1,295ドルまで上昇。週の終わりは1,289ドルとなりました。ドル円は日本のゴールデンウイークの影響もあり107円近辺での小動きに終始しました。

ドルでとりあえず頭が抑えられる(2016年5月6日(金)掲載分より)

ゴールデンウイーク中にゴールドは1,300ドルを超えて、そして戻して、なんだか日本人だけが一番美味しいところを逃しているようなそんな気がします。2日に高値の1,308ドルを付けた後は週末の雇用統計に向け、利食い売りが先行、ちょうどGW前のレベルに近いところまで下げています。1,300ドル以上は売りたい人間も多いようで、とりあえずこのあたりが天井のようです。昨年2015年の高値がちょうどこのあたり1月21日につけた1,305ドルでした。昨年は年初が1,180ドル台からの始まり、今年は1,060ドル近辺から始まったことを考えると昨年よりも100ドル以上年初来の上げ幅が大きくなっています。この1,300ドルを完全に超えることができるのかどうかが今後の焦点でしょうか。とりあえず年央までに1,300ドル到達となっただけでも、今年の相場は大きく変わっており、ここで少し調整が入っても当然、まだゴールドの上昇が終わったわけではないと思います。ゴールドETFはこの1,300ドルへのラリーで、最大のSPDRだけでもゴールデンウイーク前より一挙に21トンもその残高が増えています。

今日は金曜日で(ほとんど曜日感覚がありませんが、笑)米雇用統計の発表の日です。ゴールドが1,300ドル近辺にあることから、今回の雇用統計の結果がいつもにまして注目されます。発表は今晩の21時30分。NFP(非農業部門雇用者数前月比変化)市場予想値は20万人の増加、ということです。これが悪い数字(少ない数字)になるとふたたび1,300ドルへのトライとなるのではないでしょうか。

円建てではこのゴールデンウイークの期間中、4,360-4,460円と100円のレンジで動き、今朝は4,410円近辺とちょうどそのレンジの真ん中あたりにあります。

日銀がマーケットを大きく動かすドル安!(2016年5月2日(月)掲載分より)

日本のゴールデンウイーク入りにマーケットは大きく動きました。今週の最大の注目材料は4月のFOMCだったのですが、日本時間木曜日早朝のFOMC後の金利発表および議長声明は、非常に慎重なもので、中立的。マーケットは直後の小さな上げ下げはありましたが、あまり大きな反応は示さず、結果的にはほぼ動きなしでした。マーケットに動きを与えたのではFRBではなく、その日木曜日の昼の日銀の政策金利発表会見でした。日銀がさらなる金融緩和への手を打ち出すとみていたマーケットの期待に反して、追加緩和見送りを発表し、これはマーケットに大きなショックを与え、ドルが大きく売られることになりました。ドル円は111円台後半から一挙に108円台後半まで下落、その後の欧米でもドル売りは続き、ニューヨークの終わりには106円台前半と対円ではなんと5円以上の大きな動きとなりました。ドルインデックスも週初の95から93まで急落して一週間が終わっています。

これに対してドル建てのゴールドは急伸。1,230ドル台から、日本が休みであった金曜日には、年初来高値であった1,284ドルを超えて一時1,300ドル手前となる1,296ドルまで急騰し、一挙にこれまでの取引レンジの上値を突き破り、ここまでマーケットに広がっていた高値警戒感を吹き飛ばし、ショート筋をショートカバーに走らせる動きとなりました。頭が重く、一度1,200ドル近辺までの調整が必要ではと、先週書きましたが、今回の日銀誘発のドルの動きはそういった期待を一度に吹き飛ばしてしまいました。FRBよりも日銀が相場を動かす、これまでには見られなかったような事が起きています。ただ幸か不幸か、ドル建てゴールドの急騰とドル円の急騰(円高)が見事に動きを相殺、円建てでは週初と週末がほぼ同じレベルで終わりました。日本がゴールデンウイーク中、ドル要因でのゴールドの動きは激しくなりそうです。1,300ドルを超えることができれば、さらなる投資家の新たな買いも入ってくる可能性があります。またここまで下落待ちだった実需の買いのターゲットもこれで上がらずを得ないと思います。

木曜日・金曜日の動きはまさに日銀発信のドルの動きに呼応したゴールドに他のメタルも追随、シルバー、プラチナ、パラジウム、すべて上昇となりました。上値の重しを一変に吹き飛ばしたようです。特にシルバーは年初来の上昇率は28.91%となり、先物上場商品の中でもダントツの1位となりました。ちなみにゴールドが21.88%で3位、プラチナが20.65%で5位、パラジウムは10.84%で10位。今年に入ってからの商品の値上がりが顕著です。

CFTC Commitments of Traders Report as of 12 Apr 2016(2016年5月2日(月)掲載分より)

出所:5月2日付の池水氏のレポートより抜粋

投資家ロングは835トンから819トンへ減少。火曜日の数字であるので、おそらくは週末金曜日に大きくまたロングが増加しているものと思われます。

FOMCも大きな動きなし(2016年4月28日(木)掲載分より)

注目のFOMCでしたが、内容的には中立、どちらかに大きく動きづらいというものでした。

"Growth in household spending has moderated, although households' real income has risen at a solid rate and consumer sentiment remains high," the statement read. "Since the beginning of the year, the housing sector has improved further but business fixed investment and net exports have been soft."

発表直後、ドルが一瞬上昇して下落、ゴールドは1,248ドルから1,240ドルまで下がって、すぐに1,252ドルまで上がるという神経質な展開となりましたが、その後は1,240ドル台半ばで落ち着きを取り戻しました。ということで、最大の注目点であったFOMCでは無風、あとは今日の日銀金融政策発表でドルが動きそれにメタルが反応するかも、というくらいでしょうか。おそらくこのままゴールデンウイークに突入ですね。

米耐久財受注悪化でゴールド上昇(2016年4月27日(水)掲載分より)

FOMC前でマーケットは静か。アジアは1,230ドル台後半から、引けにかけてゆっくりと下落して1,230ドル台前半へ。しかしニューヨーク朝(日本時間21時30分)に米耐久財受注が発表され、その数字が予想を下回るものであったことからゴールドが買われ、昨日の安値である1,231ドルから一時1,245ドルまで上昇しました。高値警戒感がある割りにはゴールド下がりませんね。今行われているFOMC後の会見でどのような言葉遣いとなるのか、ですね。今月の利上げはまずないと思われますが、6月の利上げを具体的な形で示唆するのかどうか。ただ今年中の利上げは、2回分はもはやマーケットには織り込み済みだと思うので、下がったとしても下値は限られると思います。他のメタルは完全に様子見。明日早朝3時のFOMC後の会見を待ちましょう。そして同じく明日の日銀の政策金利発表。

FOMC&日銀金融政策決定待ち(2016年4月26日(火)掲載分より)

昨日は比較的狭いレンジでの静かな一日となりました。今日明日とFOMCが開かれ、明日明後日は日銀金融政策決定会合もあります。FOMCの政策金利発表は28日木曜日の日本時間午前3時。それまではあまり動きそうもない感じです。今月の金利上げはまずないと思いますが、議長声明で今後の金利上げのスケジュールやそれに対する姿勢によっては動きがあるかと思います。金利上げをさらに先延ばしをするようなニュアンスだとまたドルが売られゴールドが買われる可能性があると思います。また同じく木曜日の日銀の金融政策もこのところその噂だけでドル円が大きく動くこともあり、(先週金曜日の円安)これまで以上に要注目ということになりますね。度重なる上値での抵抗、マーケットのロングポジションの増大からの高値警戒感も強く、一度下押しがありそうという見方が増えてきています。そういう見方が増えている割には、さほど下がっていないということ自体がマーケットのしっかりさを物語っているかもしれません。とにかく木曜日にはなんらかの動きがあると思います。ということで今日・明日はレンジでの様子見が続きそうです。

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