図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
雇用統計でメタル安(2016年4月4日(月)掲載分より)
注目の雇用統計のNon-farm payroll(非農業部門雇用者数)、ADPのものと同じく予想よりも多い「よい数字」が出ました。21万5000人の増加。ただ失業率は4.9%から5%とone notch上昇しました。これを受けて1,233ドルから1,209ドルまで下落。その後は1,222ドルまで戻して一週間の引けとなりました。貴金属にとっては弱材料となりましたが、円も強含み、円建てのメタルは軒並み下げました。円に対するドル安とドル建てゴールド安が同時に進むというちょっと珍しい現象です。ゴールドは実需の買いが欲しいところですが、もう少し下げないと買いは出てこないかもしれません。まだちょっと様子見でしょうか。
CFTC Commitments of Traders Report as of 29 Mar 2016(2016年4月4日(月)掲載分より)
投資家ロングは739トンから724トンへ若干の減少
雇用統計待ちで小動き(2016年4月1日(金)掲載分より)
雇用統計待ち、ですね。昨日のゴールドは1,226ドルから1,240ドルのレンジでちょうどその真ん中辺りで戻ってきました。どっちつかず、です。雇用統計はよっぽどの数字が出ない限り、まだこの現在のレンジを突き抜けて動くことはないような気がします。ということでとりあえず、金曜日でもあり今日は静かでしょう。
昨日はThomson Reuters GFMSとMetals Focusから同時にYearly Report が発表されました。両方とも90ページを越えるのもの。こんなん読む時間どうやって作るの?笑。WGCからはマイナス金利とゴールドに関するレポートも出ています。さてちょっと読んでみて、その感想を後日書きたいと思います。
ADP雇用統計で反落(2016年3月31日(木)掲載分より)
一昨日イエレン議長のハト派的発言で上昇したゴールドでしたが、昨日は逆に売られました。ゴールドETF全体で9.31トン減っており、これは12月以来の最大の資金流出となり、投資家が資金を株に移動させているサインかもしれません。年初からの増加を考えるとほんの一部に過ぎませんが。また昨日発表されたADPの民間 Non-farm payroll(非農業部門雇用者数)の3月の数字が予想の19万5000人の増加に対して20万0000人の増加とよい数字であったこともゴールドが売られる要因となりました。明日金曜日にはほんちゃんの雇用統計、(今回から日本時間の21:30になります。)が発表となります。市場予想はやはりNon-farm payroll(非農業部門雇用者数)は20万0000人の増加。FRBの金利政策に対しても大きな要因となる数字だけに今回もまた明日の発表が注目されます。
イエレン議長ハト派発言でメタル上昇(2016年3月30日(水)掲載分より)
昨夜のイエレンFRB議長の会見が、連休前のFRB理事とは違うハト派的で世界経済に対する慎重な見方だったために、ドルの売り戻しとメタルの買い戻しが入り、ゴールドは1,210ドル台から1,240ドルまで大きく上昇しました。やはり少し売られ過ぎでしたね。あれだけ4月にも金利上げというトーンが各理事から出たあと、今度は議長からの慎重な発言。ひょっとして意図的にいろいろ行き過ぎを調整するためにやっているのではないかとも思えるような動きです。(まあそんなことはないと思いますが)CME FedWatchでもEaster前までは、9月まで利上げはないという見方が大部分だったのが、今週は半数が7月という見方をするようになっています。早期の利上げがある程度マーケットに織り込まれつつあります。ということはマーケットの下げ要因がマーケットに織り込まれているということから、これ以上の大きな下げはないのではないでしょうか。とりあえず売りたい人は売ったということで。
Easter終わってマーケット再開(2016年3月29日(火)掲載分より)
Easterが終わりました。昨日はGlobexがオープン。東京、シンガポール、ニューヨークがオープンで欧州と豪州、香港はまだお休みでした。昨夜のニューヨークはとりあえず上昇、Easter前の売りもひとまず吸収されたかもしれません。今日からが本格的なマーケットの再稼動です。先週はFRBのメンバーから多くの4月もしくは6月の金利上げを示唆する発言が相次ぎそれがドルの上昇、メタルの下落の要因となりました。世界中が休みから戻ってきて、さらに売りが加速するのか、それともこの辺りで止まるのか、みてみましょう。