図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
レンジ取引続く(2016年2月29日(月)掲載分より)
金曜日は中国人民銀行高官の「経済情勢次第でさらなる金融緩和もありえる」との発言から株価が戻し、欧州もしっかりだったことからドルが堅調、欧州時間帯にゴールドは1,238ドルから1,211ドルまで下落。その後New Yorkで株価が伸び悩んだために1,223ドルまで戻して一週間が終わりました。まだまだレンジ内での動き、ですね。今朝のGlobexは1,222ドルでオープン、1,216まで下がって現在また1,221ドルとchoppyな動きです。株価、ドルの動きをみながらのレンジがまだ続くのでしょう。ゴールドと比べると他のメタルが弱材料への反応が大きいのがちょっといまいちよくないですね。
CFTC Commitments of Traders Report as of 23 Feb 2016(2016年2月29日(月)掲載分より)
投資家ロングは508トンから612トンへ104トン増加。年初からは550トンのゴールドがNymexの投資家によって買われています。
レンジが続きます(2016年2月26日(金)掲載分より)
ゴールドは相変わらずのレンジでの動き。でも毎日その幅が20ドル前後あり、レンジの底と天井をなめるような動きです。昨日もアジアの1,223ドルという底から始まり、上海株の6%超の下落を受けての上昇、夕方には1,240ドルをこえました。1,242ドルを頭にNYでは株価の動きをみながら、また1,225-1,242という大きなレンジでの取引となり、その真ん中1,234ドル近辺で取引を終了しました。NY株は200ドル以上の上昇でとりあえずゴールドの頭が抑えられました。
ゴールドETFの残高の伸びが止まりません。特に最大のSPDRのこのところの増え方は尋常ではないです。昨日も8トン増えていました。これで世界のゴールドETF全体で、今年に入ってから220トン近く投資家が買っていることになります。そして早くも昨年のピークであったちょうど一年前のレベルに並びました。投資家心理が今年に入って180度転換しているということですね。
Gold上昇後下落、Still in the range(2016年2月25日(木)掲載分より)
昨日は一日お休みをもらいました。アジアは小動きでしたが、欧米ではアジア、欧州の株価が下落したことからゴールドには買いが入り、ゴールドは12日以来の高値となり一時1,253ドルまで上昇しました。しかし、NYダウが結局下がらなかったことから、NYの後半には売り戻され結局今は昨日の東京&一日の安値である1,223ドルまで下がっています。やはりレンジどちらにも抜け切れずというところですね。シルバー、プラチナも同じような動きになりましたが、一人パラジウムは上げることなく、下げました。
増え続けるGold ETF(2016年2月24日(水)掲載分より)
昨日は一昨日とは逆に上昇のマーケットとなりました。このレンジ昨日も書きましたが、しばらく続きそうですね。マーケット自体はレンジで小動きですが、注目すべきはGold ETFの動き。このところの残高の増加が半端ありません。昨日も19トン増加。年初からの増加量は207トンとなりました。これにNymexの投資家ロングポジションの増加分441トンを足すと合計で653トンとなりこれだけのゴールドが今年に入ってから投資家によって買われているということになります。それは上がりますよね。株価が一時下げ止まってもゴールドへの資金流入は止まっていません。まだまだ投資家の不安は消えていないということ、ゴールドに対する評価が昨年とは180度転換したと考えてよいでしょう。
株価回復でメタルは反落(2016年2月23日(火)掲載分より)
昨日はアジア時間にゴールドはじわじわと下げ、1,225ドルから安値の1,215ドルまで下げました。その後のロンドンでもゴールドの売りが続き、一時1,202ドルまで下がったあと、ニューヨークでは少し戻して1,210ドル前後で小動きとなりました。世界中の株式市場が好調であったこと、原油が大きく戻したことも、株価上げゴールド下げにつながったようです。それでもまだゴールドは下値は固い感じがします。昨日のニューヨークでもっと大きく下げるかと思いましたが、意外としっかり、ほとんど動きがありませんでした。ちょっとしばらくこんな感じが続きそうですね。