図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

出所:マーケットスピードより楽天証券作成

高値警戒感から頭打ち(2016年2月22日(月)掲載分より)

金曜日は若干の反落で一週間が終りました。NY株価はほとんど動きなし。ゴールドは高値警戒感から頭の重たい展開となりましたが、かといって大きく下がるわけでもなく静かな一週間の終りになりました。ゴールドのRSI(Relative Strength Index)が70に近いところにあり、高値警戒感があります。1,264ドルまであがったときはこれが87まで上昇していました。一般にRSIが70を越えると買われすぎ、30を下回ると売られすぎと言われます。その意味では1,230ドルを越える場面は現状では買われすぎのようです。

CFTC Commitments of Traders Report as of 16 Feb 2016(2016年2月22日(月)掲載分より)

出所:2016年2月22日(月)の池水氏のレポートより抜粋

投資家ロングは409トンから508トンへ99トン増加。年初からは450トンのゴールドがNymexの投資家によって買われています。価格は1,070ドルから1,210ドル(データ集計日ベース)と140ドル上昇しています。

Gold 再び1,230ドル台へ(2016年2月19日(金)掲載分より)

昨日は日本の夜中までゴールドはほとんど動きがありませんでした。1,200-1,210ドルの間での静かな動きでした。ゴールドが上昇を始めたのは夜中12時を過ぎてからで、そこからほぼ一直線に1,240ドルまで上昇。1,233ドルでニューヨークは終わりました。この上昇、特にこれといった特殊な理由は見当たらず、前日のFOMC議事録でFRBの金利のさらなる上げが遠のいたという判断からという説明をしているニュースがありましたが、それにしては反応が遅すぎると思います。価格の動きを見てみると、株価の下落と原油の下落に反応していたようです。

ゴールド、シルバー、プラチナとしっかりだったのですが、パラジウムだけは独歩安。やはり地合いがよくないですね。最大の問題は、価格が下がったから買おうとする実需家や投資家が他のメタルのように存在しないということです。ゴールドは下がったら世界中の人々が買います。プラチナは日本の個人投資家が現物を列をなして買います。ところがパラジウムにはそういったインタレストが存在しません。最大の需要である自動車触媒はパラジウムの価格よりも、触媒の需要に左右されます。宝飾品需要は微々たるもの。個人投資にいたってはETFが細々とある程度です。他のメタルがそういった買いで下支えされているのに関わらず、パラジウムにはそんな買いが存在しないのです。その意味ではやはり今後の自動車の売上の伸びに期待するしかないのかもしれません。

東京マラソン2016、記念メダルは本物!(2016年2月19日(金)掲載分より)

来週に迫った東京マラソン(僕も走りますよ!)、GINZA TANAKAがメダルを作るそうです。純金、純銀、純銅だそうで、スペックは以下の通り。

ちなみに夢のない話ですが、現在の相場での材料費の価値を計算すると。

金メダル 200g 900,000円
銀メダル 110g 6,215円
銅メダル 90g 45円

です。

優勝と2位、3位の差はかくも大きい!!

狙うなら優勝です!!

Tocom Gold 期近での大きな玉落ち(2016年2月18日(木)掲載分より)

納会を控えた2016年2月限のTocom先物が一昨日、いっぺんに4,000枚近くも建て玉が減少しました。明らかに場外での取引です。ざら場でできた取引ではありませんでした。これはいったいどういうことか、社内でいろいろと推測しましたが、もちろん答えは出ませんでした。こんなに納会ぎりぎりにこれだけの枚数のバイカイを振るというのはあまり例がありません。興味深い。

Gold 乱高下(2016年2月17日(水)掲載分より)

昨日はゴールドが乱高下しました。アジアでは売りが強く1,208ドルで始まり、安値は1,191ドルしかし夕方に向けて1,200ドルを回復。ロンドンでは今度は上げ一辺倒となり、1,217ドルまで上昇。その後のニューヨーク、午後に今度は売りが出てまた1,200ドルまで下落。ニューヨークの終わりは1,200ドルちょうど近辺となりました。株価は落ち着きを取り戻したように見えますが、ゴールドはまだ判断に迷っているようです。今日もまた株価をにらみながらの動きになりますね。1,190-1,250、ゴールドはまだ落ち着きどころを見つけてはいません。

リスクオフからリスクオンへ(2016年2月16日(火)掲載分より)

金曜日にNYで株価が戻し、ドルにも買い戻しが入った流れを受けて、昨日のアジアのスタートからゴールドは売られました。日経平均は1,000円を越える大きな上げとなり、ドルも114円まで買い戻され、昨日はさながらリスクオフから再びリスクオンへの大きな動きとなりました。たった1日やそこらでマーケットの雰囲気はかくも変わるものだと変に感心してしまいます。金曜日には日経急落が止まらずもはや世界金融危機のがけっぷちといったような雰囲気が、まるで180度転換してしまいました。700円以上の翌営業日に1,000円以上の上げ。ちょっとにわかに信じられないような動きです。春節が終わりマーケットに戻ってきた中国からも恐れられていたような大きな売りが出ず、それに安心感を受け、株式市場には一挙に買い戻しが入りました。しかしながら、これによって世界の不安が消えたわけではなく、まだまだ株式市場には不安の種は残っており、ゴールドが1,250ドルのあまりに早い達成で、利食いの売りもあったこと、そしてドルもあまりに短い間に対円で10円も動いたのでその反作用も入ってきたのは確かですが、まだまだ今後の株式市場の動きは読めません。今回の動きはあくまで、早すぎ大きすぎという内部要因によるポジション調整であり、その根源にある不安にはなんらの解決もなされていないからです。ゴールドにはいいディップなのかもしれません。円安との打ち消しで、円建てではドル建てほどは下がらず。

昨夜はニューヨークは休日でお休みです。