図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス
NY株急落で再び緊張(2016年1月18日(月)掲載分より)
ほとんど日替わりで上がったり下がったりしていますが、一週間の終わりのNYは、上海の3.5%下げを受けて、大きく売り込まれて390ドル安で終わりました。シカゴの日経先物は720円の大きな下げとなり、今日のアジアの株式市場は緊張が走っています。アジア、特に日経と上海がどう反応するかが気になります。上海はこのところどちらかと言えば小動きに終始していますが、やはり人為的な安定のような気がしてなりません。それができなくなった時が心配です。
ゴールドはこの株式の動きで買い戻され、まだまだリスクオフの動きは終わりませんね。
CFTC Commitments of Traders Report as of 12 Jan 2016(2016年1月18日(月)掲載分より)
投資家ロングは74トンから147トンへ倍増。株式マーケットの変調からのリスクオフ資金がゴールドマーケットに流入しました。
株価戻しでゴールド売られる(2016年1月15日(金)掲載分より)
非常にボラタイルな株式市場にゴールドも大きな影響を受けています。一昨日のNYダウの急落で上昇したゴールドでしたが、今日は逆にNYダウの戻しを受けて売られるマーケットになりました。株次第、ですね。日経平均機能は大きく下げた訳ですが、上海は下げ逆に、引け前には上昇に転じ、プラスで終わったことが好感されたようです。ゴールドにとってはマイナス。しばらく上海とNYの株価に敏感な相場が続きそうです。
NY株大幅下落でメタル上昇(2016年1月14日(木)掲載分より)
昨日は24時間かけて下がって上がって元戻りのマーケットでした。日経平均がほぼ500円と大きく上昇。上海はほとんど動きませんでしたが、日経の引けの後、上海引け直前に売りが膨らみ2.4%のマイナス。NYダウは今度は売られて365ドルダウンで引け、日経平均の戻りを好感して売られていたゴールドは、ニューヨークで反転今度はNYダウの下落に呼応して買われて1,094ドル近辺で引けました。夜中の日経先物はこれを受けて大きく下落、昨日上昇した分下がっています。ということで株式市場、今日も大変そうですね。上海の行方によっては、今日はメタルが大きく上昇する可能性もありますね。
昨日目だったのはシルバーの動き。ニューヨークが始まり、ゴールドの上昇とともにシルバーも上昇、ただその上昇率はゴールドをはるかに上回りました。13.81から一時14.20まで上昇しました。PGMも昨日は戻しています。
原油安・ランド安でPGM安(2016年1月13日(水)掲載分より)
日経平均、原油、そしてランド。売りが続いています。ゴールドも昨日は欧米で売られ一時1,083ドルまで売られましたが、その後は1,093ドルまで戻して1,090ドル近辺で引け。下がってもゴールドだけはしっかりしている印象です。WTI原油は、OPEC総会があるかもしれないということから一時32ドル近くまで上昇したあと、再び売られ今朝早朝に一瞬30ドルを割り込む場面があり、引けは30.70近辺となりました。人民元は昨日はオフショア(香港)市場での取引に人民銀行委託の元買いドル売り介入を大規模に行い対ドルで大きく上昇。友ローネクストの超短期金利が66%に上昇するのも放置、ショート筋のコストを大きく上げて売りを抑制する動きに出ました。これにより上海株もとりあえずの下げ止まり。ただそれを信じていないのか、日経平均は再び大きく下げて終わりました。
ランドは11日にまた一瞬大きく下落一時1ドル18ランド近くまで急激に動きました。個人投資家が高金利通貨として多く投資する日本からのストップロスの売りが出たようです。ランドは5年前の1ドル= 6ランドからその価値がほぼ3分の1近くまで下がったことになります。中国の経済不調からの鉄鉱石やプラチナといった主要産品である資源の需要落ち込みからの価格下落、そして内政の不安。日本の個人投資家からのランド売り円買いが円高の原動力にもなっています。
このランド安・そして原油安がPGMにとっては非常に重たい重しになっています。そういう意味では日本からのランド売りもその一因といえますね。日本では昨日は現物、そしておそらくETFも飛ぶようにプラチナが売れたはずです。たぶん、今世界でプラチナを大量に買っている国は日本だけです。それは長期的にみればいいことだと思います。きっと80年代90年代に大量のゴールドを買った日本人が同じように今プラチナを買っているってことで、まあゴールドの場合はそれを利食うのに20年近くかかりましたが(笑)、時間が武器である個人投資家であればいいのではないかと思います。どっちにしろ、しばらくはこういった拾って我慢の相場が続きそうですね。
WTI原油一時30ドル台へ下落(2016年1月12日(火)掲載分より)
金曜日に発表された雇用統計は非農業部門雇用者数は29.2万人と、予想の20万人と前回の21.1万人を大きく上回りました。また前回数値は25.2万人と上方修正されて、ゴールドはそれにより一瞬売られましたが、下値はよく支えられて、ゴールドは1,104ドルで一週間が終りました。昨日の日本の休みは、アジアで1,108ドルまで上昇しましたが、その後の欧米では下落傾向のなり、ほぼ今週に入ってからの安値である1,095ドルで引けました。WTI原油が一時30ドル台まで下落、これによりメタルにも下落プレッシャーがかかりました。ゴールドはそれでもしっかり、原油から一番大きな影響を受けたのはやはりPGM、特に戻していたプラチナは、これを材料に大きな売りが出て870ドルから840ドル台前半まで下落しました。円は相変わらず買われており、昨日は一時117円を割り込む場面がありました。円建てメタル特にPGMはまた一段安となっています。なかなか戻りのきっかけがありませんね。
CFTC Commitments of Traders Report as of 05 Jan 2016(2016年1月12日(火)掲載分より)
投資家ロングは62トンから74トンへ増加。しかしながらまだ非常に低位であり、つまりはマーケットには大きなショートが存在しているということで、内部要因的にはまだまだ上昇のエネルギーがあると考えられます。