図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

チャート出所:マーケットスピードより楽天証券作成

世界同時株安・ドル安・ゴールド高(2015年8月24日(月)掲載分より)

中国の人民元切り下げから、今度は世界的な株安・ドル安からのゴールドのsafe haven買いというパターンになって先週は終わりました。アジア時間お昼に1,168ドルまで上昇したあと、午後はいっぺんして下落、アジア夕方東京時間19時前に1,149ドルまで下落したあと、今度はニューヨークでも一度1,149ドルくらいまで下げたあと1,160ドルに戻して金曜日が終わりました。

ゴールドは株安からのsafe haven買いが入って持ち直しましたが、他のメタルはちょっと事情が違い、株安からの資金流入はなく、東京夜ロンドン朝に入った利食い売りからの戻りはほとんどなく、結果的に下げて一週間が終わりました。ゴールドと他のメタルの違いが際立った一日でした。このところGold ETFの残高も増加しており、NYダウが500ドル以上下げた金曜日を受けて、今日の世界の株式市場がどうなるかが注目です。ドル円は金曜日のNYの引けは122円ちょうどレベルでしたが、今朝始まったアジア・パシフィックでは一時121.20レベルまでドルが急落しています。(その後121.70まで戻していますが。)円建てのメタルはゴールドは円高分、シルバー及びPGMはドル建てのメタルの下がった分もあいまって、円建てでは大きく下げることになっています。

CFTC Commitments of Traders Report as of 18 Aug 2015(2015年8月24日(月)掲載分より)

出所:8月24日(月)の筆者のレポートより

投資家ロングは77トンから105トンへ。28トンのロング増加。三週間連続でショートカバーが続いています。しかし歴史的にみるとまだまだ投資家ポジションは小さすぎるレベルです。

Gold 1,130ドルブレイクで大きく上昇(2015年8月21日(金)掲載分より)

やはり、1,130ドルを越えたことにより、ショートカバーに拍車がかかり、ゴールドの上昇は止まりませんでした。昨夜は高値が1,154ドルまで上げ、7月半ばの急落以来の高値になりました。ずっと書いていますが、この上昇の最大の原因はやはり「行き過ぎたショート」ポジションです。史上最大レベルのショートは当然それが買い戻され始めると下落の時と同じインパクトでマーケットには効いてきます。売った連中が買い戻すのですから。それがまさに今起こっていることですね。やはり、というところですね。投資家ネットポジション(ロングとショートの総計)をみるとまだまだ史上最低レベルの数字。昨日・今日の数字はまだ入っていませんが、さらなるショートカバーの可能性もあると思います。安いところ拾えた投資家はやはり大正解でしたね。

南アプラチナETFの残高が急増(2015年8月21日(金)掲載分より)

南アのプラチナETFがここ数週間急増しています。そのため世界のプラチナETF全体でもここ2ヶ月で81.8トンから88.6トンへ残高が増加。南アの投資家はプラチナ鉱山会社の状況がよくわかっており、このところの安値は買いに入っているようです。

FOMC議事録前から強含み(2015年8月20日(木)掲載分より)

昨日のアジアは1,117ドル近辺でほとんど動かず。上昇を始めたのは東京クローズ後のロンドンの始まりで1,117ドルから1,122ドルまで上昇。その後はニューヨークに入ってから再び上昇、1,130ドルまで上昇したあと7月のFOMC議事録公開でした。なぜそういうことになったかはわかりませんが、EST14時(日本時間午前3時)に発表の予定が、Bloombergに13:36に内容がリークされ、正式な発表も繰り上げられて13:50に公開されました。内容は7月であったので、まだ人民元切り下げ前であることも考慮しなければなりませんが、9月の利上げを確定付けるような記述はなく。7月の時点ではいいところまで来ているが、まだ、という理事たちの意見でした。これを受けてドルは売られ、ゴールドは一段と上昇、シルバー、プラチナ、パラジウムも昨日は大きく上昇しました。じわじわと膨らみすぎたショートのカバーがすすんでいます。

シルバー・パラジウムが下げ(2015年8月19日(水)掲載分より)

アジアは1,117-1,119ドルでほとんど動きがない静かなマーケットでした。上海総合株指数が6.2%と大きく下落しましたが、それはどちらかといえば少しゴールドを支えたようです。動きが出たのはニューヨークに入ってからで、オープニングから大きく売られて、一時1,110ドル割れの場面がありましたが、すぐに戻して引けは1,118ドル近辺でした。この動きどうもシルバーがリードしたようです。シルバーはゴールドに較べると戻りが弱く、15ドルを割ったまま。その結果金銀比価は73から75へ急上昇しています。後は明日の朝3時発表の7月のFOMC議事録待ちとなります。

様子見でこじっかり(2015年8月18日(火)掲載分より)

静かな一週間の始まりでした。アジアは1,114ドルから始まりましたが、欧米を通じてしっかり。ロンドンの朝に,1120、ニューヨークでは1,123ドルまで上昇して、1,118ドル近辺で終わりました。とりあえず目立った材料はありませんが、弱気が少し後退し、しっかりの展開です。東京時間20日の早朝3時に7月のFOMC議事録が発表されますが、それまではこんな感じでしょうか。中東ではラマダンが終わり実需買いが増加傾向にあります。インドではルピー建てゴールドが6%ほど上昇したため、少し様子見気分がひろがっているようです。シルバーは15.20-40、プラチナは990-1,000ドル、パラジウムだけはもっとも頭が重たく610-620ドルというところでの動きとなっています。

先日発表されたWGC Gold Demand Trend Q2 2015で目を引いたのはドイツの投資家のゴールド買いです。第二四半期にドイツは24.1トンの地金・コインを買っており、西側諸国の総需要59.6トンのうちの40%を占めています。やはりギリシャ情勢をもっとも悲観的に感じているのはドイツ国民のようですね。こういった草の根の買いがマーケットを支えている要因の一つなんでしょう。