図1:NY金 先物 (期近)日足チャート
単位:ドル / トロイオンス

チャート出所:マーケットスピードより楽天証券作成

金曜日はやはりショートカバー(2015年8月3日(月)掲載分より)

金曜日はやはりニューヨークでショートカバーが入りました。NYのオープンと同時にロンドンのPM LBMA Priceまでの間1,000ロット、2,000ロット単位で2分置きに買った人間がいるようです。そのためゴールドは1,080ドルの底値から1,103ドルまで上昇。その後は大きな買いが終わると1,095ドル近辺での静かな動きで一週間を終えました。今週は金曜日の雇用統計まで大きな材料は見当たりません。8月入りで多くのトレーダーが夏休みに入るため、1,080-1,110ドルのレンジでの静かな一週間になりそうです。未だショートが大きいことを考えると何かあると下げより上げの可能性が高いと考えます。

CFTC Commitments of Traders Report as of 28 Jul 2015(2015年8月3日(月)掲載分より)

チャート出所:8月3日(月)の筆者のレポートより

投資家ロングは55トンから36トンへ減少。もちろん、新記録。ネットショートになることがあるのでしょうか?

Au1,080-1,100のレンジ(2015年7月31日(金)掲載分より)

昨日のアジアは弱含みでした。ショートカバーが出やすい地合いではないかと思っていたのですが、まったく逆のうごきでした。1,098ドルではじまった東京は10時過ぎに1,094ドルまで下げて、その後午後3時前から4時にかけて一時1,082ドル台まで下げました。そこがいに血の安値。ロンドンの最後、ニューヨークの朝に今度は1,084ドルから1,095ドルまで上げて、東京で下がった分すべて取り戻しましたが、最後は反落1,088ドルでニューヨークが終わりました。全体的にいうと狭いレンジでの取引、1,080ドルに近づくと実需の買いとおそらくはショートカバーの買いも入っているものと思われます。来週から8月、トレーダーの多くが夏休みの季節に入ります。レベル的にも動きにくくなってきたかもしれません。7日の金曜日が雇用統計、もし今晩動かなかったら雇用統計まで動かないマーケットになりそうな気がします。じわじわと安値買いの個人投資家、実需によってマーケットの下値が固まってくるのではないでしょうか。

FOMCもゴールド動かず(2015年7月30日(木)掲載分より)

今朝3時に発表されたFOMCの声明はなんら新しい情報はなく、拍子抜けがするほどマーケットは無反応でした。(Bloombergによる声明全文を下に。)昨日はアジア欧米もFOMC待ちでほとんど動きませんでしたが、(NYで一瞬1,102ドルまではねた場面があったようですが、すぐに戻っています。)そうやって待っていたFOMCの声明はなんら材料になりそうな新しい内容はありませんでした。これでマーケットも本格的に夏休み入り?先週、今週と世界のゴールドのアナリストたちと話しをしているのですが、みんなやっぱり下げすぎという見方ですね。彼らがほぼ全員、先週今週で自分で現物やETFを買ってるというのが、象徴的。もちろんこれからもまだ下げる可能性はあるけど、みんながこれは自分が買ってもいいと思っているほど安い、と思っていることはとても大事だと思います。貴金属商の前に列を作っている個人投資家と同じく、そういう「Guts feeling」って大事だと思います。今週に入ってからまったく下がらなくなり、ショートカバーへの布石ができてきているのではないでしょうか。FOMCでも目立ったニュースなく、短期ショート筋はじれてきているのでは、と感じます。どっちかといわれれば週末までに上をケアですね。誰かが買い始めたらいっせいにカバーが入ってくる、ということが起きる可能性がけっこうあると思います。

FOMC待ちで静か(2015年7月29日(水)掲載分より)

とりあえずの底値は確認して新たなレンジの構築中でしょうか。昨日も静かなマーケットでした。昨日のレンジは1,090ドル台での狭いもの。このあたりで底値が固まってくると、前代未聞のショートが膨らんでいるだけに、そのショートカバーの動きが気になりますね。ショートを抱えてなぜ下がらんとじりじりしている向きも結構多いのではないでしょうか。FOMCが進行中で、明日の東京時間朝3時に政策金利に対する恒例の発表がありおそらく3時半から議長会見でしょうか。僕はたぶんその時間は走ってますが。。笑。

落ち着いたレンジ取引(2015年7月28日(火)掲載分より)

ゴールドは1,088-1,105というレンジの動き。高値はアジアの午後、東京が引ける午後3時15分過ぎてからつけました。その背景はおそらく上海株の8%急落。上海株の急落での引けとほぼ同時にゴールドが大きく買われて1100ドルを越えました。その後も世界の株式市場は欧州・ニューヨークともに下落しましたが、ゴールドの買いは続かず、ニューヨークに入ると株式市場とはまったく関係ない動きとなり、引けは1,095ドル近辺となりました。FOMCの政策金利発表は東京時間木曜日の朝3時です。今日はとりあえずまた上海株に注目。

CME Gold Option取引の急増(2015年7月28 日(火)掲載分より)

Gold Optionの取引が急増しています。先週は322,700lotsも取引されたようです。Put Optionの買いでしょうかね。また先物では投資家がショートに回っており、CMEの建て玉はちゃんと分析する必要がありますね。

チャート出所:7月28日(火)の筆者のレポートより