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雇用統計によりドル買いゴールド売り
池水 雄一
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Bruce(ブルース)レポートとは、金取引の第一人者、一貫して貴金属ディーリングに従事し、世界中のブリオン(貴金属)関係者の間でも名を馳せた池水雄一氏が執筆する、金融会社・貴金属…

雇用統計によりドル買いゴールド売り

2015/3/10
今週の最大の注目点はやはり金曜日の米雇用統計。ちょうどこの発表の数時間前に大阪でセミナーがあり、その席で話したことは、「もしNFPが30万人近い増加というようないい数字が出たらゴールドは売られて…
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図1.NY金 先物 (期近)日足チャート
期間:2014年10月17日から2015年3月9日まで
単位:ドル / トロイオンス

チャート出所:マーケットスピードより楽天証券作成

雇用統計によりドル買いゴールド売り(2015年3月9日(月)掲載分より)

今週の最大の注目点はやはり金曜日の米雇用統計。ちょうどこの発表の数時間前に大阪でセミナーがあり、その席で話したことは、「もしNFPが30万人近い増加というようないい数字が出たらゴールドは売られて、そして1,200ドル割れで拾っていた実需も買いを引っ込めて、ここまで支えられていたレベルをブレイクしてレンジが一段と下がる可能性あり。でも大底は1,150ドル割れの1,130-40レベルではないでしょうか。」というようなことを言ったのですが、まさにそういう数字が出ました。市場予想は23.5から24万人増でしたが、それを遥かに上回る29.5万人の増加。失業率は5.7%から5.5%へ改善。これを受けてゴールドはその直前の1,196ドル近辺から大きく売られて一時1,164ドルまで30ドル以上の下落となりました。ドルは大きく上昇、ドルインデックスは97.7 、ドル円は一時121.30近くまで上昇、ユーロも1.10を割り込み1.08台まで大きく下落となりました。またNYダウは、金利上げが近づいたという警戒感と高値警戒感からこちらも大きく下落。280ドル近く下げて終わりました。米国債も下落で長期金利は上昇。買われたのはドルだけ、まさにドルの一人勝ち、その他のアセットはことごとく下がるという結果になりました。

極端なリスクオフという動きになりましたが、ちょっとやり過ぎではと思います。下に掲載している米国長期金利とゴールドの動きのチャートがまさに金曜日の「ドル以外全部売り」をよく表しています。週末にマーケットが冷静になること、そして新たなアジア市場が月曜日にどういう反応を示すかが注目されますが、インド、中国そして東南アジアの実需筋にとっては、おそらくゴールドのこのレベルは魅力的であるはずです。行き過ぎの修正が入っておかしくないのではと思います。ということで今朝は先ほどGlobexがオープンしましたが、とりあえずの買いが入っています。

図2.NY金(期近)とドルインデックス
期間:2015年2月16日から2015年3月8日まで
単位:NY金 ドル / トロイオンス(左軸) ドルインデックス ポイント (右軸)

出所:楽天証券作成

CFTC Commitments of Traders Report as of 24 Feb 2015(3月9日(月)掲載分より)

図3.NY金価格と投資家ポジションの推移

出所:筆者執筆「Bruce Report(ブルースレポート)」3月9日掲載分より

投資家ロングは468トンから426トンへ22トンの減少となり、5週間で241トンもの売りが出たことになります。価格的には1,192.5ドルと昨年11月以来の1,200ドル割れとなりました。

1,200ドルを挟んで小動き(2015年3月6日(金)掲載分より)

昨日もアジアは静かな一日でしたが、ECBドラギ総裁の会見で少し動きがありました。ECBの債券買取は3月9日から開始し、-0.2%までマイナス金利の債券もその対象であると会見し、これによりユーロは下落、ドルが上昇。ゴールドは一時1,200ドルから1,208ドルまで急騰したあとドルが強含むにつれて上昇分を失い1,197ドルまで下落、その後はまた1,200ドルを挟んでの小動きになり一日が終わりました。また米新規失業保険申請件数は予想の293,000件に対し、320,000件と悪い数字になり、これはゴールドにとっては強い材料となりました。今日発表されるNFPも悪い数字になるのではないかという予想が出ています。NFPの市場予想は235,000人の増加というところです。今週に入ってからGold ETFの残高が急に減り始めているのが少し気になりますね。この1,200ドル近辺の動きが今晩の雇用統計でどちらかにブレイクするのでしょうか。下げさせたい向きと下がったら買う向きが拮抗していますが、雇用統計がとってもよい数字になるとさすがに買いたい人たちのターゲットも下がってもう少し下トライがあるかも、ですね。なんとなく今のレンジを抜けないような気がしますが。。Let’s see.

図4.NY金(期近)とGold ETF残高
期間:2014年7月17日から2015年3月5日まで
単位:NY金 ドル / トロイオンス(左軸) Gold ETF残高 百万トロイオンス (右軸)

出所:楽天証券作成

ドル高ほぼ12年ぶりのレベルに(2015年3月5日(木)掲載分より)

ドルが高い。年初から何度となく言っていますが、やはり今年のテーマは「ドル高・他通貨安。」ドルインデックスは96近くまで上昇、これは2003年以来のほぼ12年ぶりの高値です。これだけのドル高にもかかわらず、ゴールドはプレッシャーを受けながらも1,200ドル近辺で持ちこたえています。正直これは驚異的です。2003年にドルインデックスがこのレベルであったときのゴールドは390ドル、現在は1,200ドル、当時の3倍のレベルにあります。やはりこの場面で大きく下げないのは、ゴールドがすごく強いというイメージです。

図5.NY金(期近)とドルインデックス
期間:2000年7月28日から2015年3月9日まで
単位:NY金 ドル / トロイオンス(左軸) ドルインデックス ポイント (右軸)

出所:楽天証券作成

今日はECBの政策金利発表と総裁会見があります。金利発表は日本時間午後9時45分、総裁会見は10時半からですね。米国では新規失業保険申請件数。そして明日は雇用統計と指標目白押しです。でも動きますかねえ。

2月の米自動車売上も好調(2015年3月5日(木)掲載分より)

2月の米自動車売上が発表され小型自動車は125万7000台と前年同月比5.3%の増加となりました。過去6年では最高の2月となりました。この冬の厳しい寒波を考えるととてもよい数字です。やはり好調な経済(株価の上げ)、燃料代の下げ、そして低金利によるよりよい条件のファイナンスがそれをサポートしているようです。パラジウムそしておそらくはアルミもこの自動車販売好調なことが価格上げ要因となると思います。

図6.NYパラジウム(期近)と米国自動車販売台数
期間:2010年3月1日から2015年3月2日まで
単位:NYパラジウム ドル / トロイオンス(左軸) 米国自動車販売台数年間総計 百万台(右軸)

出所:楽天証券作成

ゴールドレンジ取引続くPd続伸(2015年3月4日(水)掲載分より)

昨日はアジアでは珍しく荒い動きとなりました。1,207ドルでオープンしたあと1,210ドルまで上昇、しかしその後は下げに転じ、その後1,195ドルまで大きく下げたあと、戻りに転じ今度は1,210ドルまで再び上がるという荒っぽい展開でした。その後の欧米でもPM Fixing前に1,215ドルまで買われたあと1,202ドルまで急落、その後は1,200ドル前半での小動きになりました。

ドルインデックスが11年ぶりの高値にまで上昇しており、これがやはりゴールドの頭を抑えています。一方SGEのプレミアムは4-5ドルと堅調であり、この1,200ドル近辺というレベルでは実需は確実に買っています。綱引き状態ですね。木曜日にはECB総裁会見、金曜日には米雇用統計(NFPは24万人増加の予想が出ています。)があるので、本格的に動くのは明日 and/or 明後日ということになりそうです。ただ大きな変化がなければ現在のレンジがしばらく続きそうな気がします。

ゴールド下がってもパラジウム上げ!(2015年3月3日(火)掲載分より)

一週間の始まりのアジアはしっかりで、午前中に1,220ドルを突破、1,223ドルまで上昇しました。しかしニューヨークではドルが上昇、ユーロは1.1159まで下げ、円も120円を超える動きとなり、1,220ドル台から上がらなかったゴールドは逆に売られ、1,207ドル近辺まで下がって一日が終わりました。ニューヨークからのレポートによると1,210ドル割れのレベルでは実需からの買いが活発に入ったそうです。ゴールドは1,190-1,230ドルくらいのレンジ内での綱引きが続きそうですね。

注目すべきはやはりパラジウム。昨日はゴールド・シルバーが下げましたが、プラチナは若干の上げ、パラジウムはまた大きく上げました。ゴールドの下げはまったく関係なし。昨日は200日移動平均線が818ドル近辺にあったのですが、そこを超えたところでおそらくテクニカルな買いが入り、830ドルまでジャンプ、ほぼそのままニューヨークは終わりました。短期的な浮き沈みはもちろんあると思いますが、やっぱりパラジウムは中長期的には強いですね。

図7.NYパラジウム 先物 (期近)日足チャート
日足 2010年3月8日から2015年3月6日まで
単位:ドル / トロイオンス

出所:楽天証券作成

インドのゴールド輸入関税は撤廃せず(2015年3月3日(火)掲載分より)

ちょっとびっくりでした。28日にまず確実に撤廃されるであろうと見られていた10%のインドのゴールド輸入関税、結局そのままになりました。インドの宝飾業界は失望感でいっぱいです。

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