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今週は安値圏のもみあいの中で、再度の戻りのキッカケ待ち-先週後半の下げは、まだ大きな下げには結び付かない可能性高い-
出島 昇
柴田罫線実践教室
株式会社オルタナレッジ「柴田罫線」で分析した提供レポートです。 「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいりま…

今週は安値圏のもみあいの中で、再度の戻りのキッカケ待ち-先週後半の下げは、まだ大きな下げには結び付かない可能性高い-

2010/7/21
出島昇氏が「柴田罫線」というテクニカル分析をベースに、株式相場の分析、また今後の見通しなど幅広い情報提供をおこなってまいります。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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先週、提示の二つのシナリオは、それぞれのポイントを実現したものの中途半端な形

先週の7月12日(月)のメッセージでは、7月5日(月)の週は想定通り、ユーロ・ドルの戻りからの円安とNYダウの10,000ドル回復で日経平均も戻りを試し7月9日(金)は9,585円で引けましたが、7月13日(月)の参議院選挙で民主党が大敗したことで、戻りをそのまま試す場合と戻り弱く下落に転じる場合の二つのシナリオを提示しました。戻りを試す場合のポイントは7月9日(金)の終値9,585円はこの日のSQ清算値9,636円を下回って引けていることで、この9,636円を早い時期に突破できるかどうか注目としました。

結果として7月14日(水)に日経平均は前日(7月13日)のNYダウの急伸と円安を受けてSQ値(9,636円)と25日移動平均線(9,678円)を寄り付きから突破する△170円の9,707円で寄り付き終値は△258円の9,795円となりました。普通ここからもう少し戻りを試すところですが、アメリカの経済指標が相次いで悪化し、為替が急激な円高となったことでNY株式が8日ぶりに反落し、週末の日経平均は▲277円の9,408円となりました。設定した二つのシナリオは、週前半の7月14日(水)にSQ値を突破して9,809円まで上昇し実現しましたが、週後半はNYダウの下落と円高で急落し7月16日(金)は9,392円まであって終値は9,408円という、それぞれのポイントとしたところを実現したものの中途半端な形となりました。

以上の動きをもう少し詳しくみてみると次のようになります。

先週の動きのポイント

7月5日(月)の週は想定通り戻りを試してきましたが、7月12日(月)の分析では今週はアメリカでは4-6月期の企業決算の発表、日本では参議院選挙での民主党の大敗とチャート上は先週末の7月9日(金)の終値が9,585円となってSQ清算値9,636円を下回って引けたので早めに突破できるかどうか注目するところとしました。そのため、戻りがそのまま続く場合と、戻りが弱く下落に転じる場合の二つのパターンを想定しました。日本市場は、7月12日(月)は9,632円まで上昇してSQ値に届かず反落となって▲37円の9,548円となり、7月13日(火)は前場・後場とそれぞれ9,630円台まで上昇するものの、やはりSQ清算値に届かず▲10円の9,537円となりました。民主党の大敗については本来は日本株は売られてもおかしくないのですが、これは逆に円安要因(輸出関連株の買い)であり、結局大きな動きにはなりませんでした。とりあえず市場は選挙を通過してアメリカ企業の決算へ目が向いているといえます。その決算ですが7月12日(月)のアメリカ市場の引け後にアルミ大手アルコアの決算発表があり、3四半期ぶりの黒字に改善したことで4-6月期の企業業績に楽観的見方が強まり、7月13日(火)のNYダウは△146ドルの10,363ドルの6日続伸の大幅上昇となりました。さらに、この日の引け後に半導体大手インテルの好決算が発表され時間外のグローベックス先物の大幅高となっていました。

それを受けて7月14日(水)の日経平均はNYダウの大幅高と円が対ドル・ユーロで円安に進んでいることで△170円の9,707円と寄り付き値から先週末のSQ値の9,636円と25日移動平均線の9,678円を突破してスタートしました。その後はアジア市場の堅調さと円安基調を受けて△258円の9,795円で引けました。ここからの戻りの程度は、アメリカ企業の4-6月期決算と、それを受けてのNYダウの上昇となります。現状で、指数でいえば日経平均とNYダウの差が500~600くらいと考えておくとよいでしょう。日経平均の9,500円でNYダウの10,000ドル台、日経平均が10,000円でNYダウが10,500ドル強くらいとなります。

7月15日(木)の日経平均は、NYダウはFOMCで2010年の成長見通しを下方修正したことで一時▲60ドルまで下げたものの終値は△3ドルの10,366ドルと4カ月ぶりの7日続伸となりましたが、為替が89円から88円台前半への円高基調となったことで▲109円の9,685円となりました。さらに引け後のアメリカ市場では7月のNY連銀とフィラデルフィア連銀の製造業景気指数が大幅下落となったことでNYダウは▲126ドルの10,240ドルまで下落しましたが、金融規制制度改革法案が上院通過したことで▲7ドルの10,359ドルまで下げ幅を縮小しました。しかし、アメリカの経済指標の悪化が相次いでいることでドルが売られて円高が進み3連休前のポジション調整もあり7月16日(金)の日経平均は▲277円の9,408円と急落しました。日米の指標の差は500~600としていましたが、週末のNYダウは主力企業の決算で収益の減少が嫌気され、7月のミシガン大学消費者信頼感指数が予想を下回ったことで為替が1ドル=86円台前半までの急激なドル安・円高となり▲261ドルの10,097ドルとなり、日米の指標の差を590としてきました。

今週は安値圏でもみあいながら、再度戻りを試すタイミング待ち

今回の上昇は戻り売りの形であり、戻りを試したあとは再下落となってくるので新規の買いはやめて保有株が上昇してきたらキャッシュ化優先としてきました。先週は、そのまま下落する場合と7月9日(金)のSQ清算値の9,636円を突破してしばらく戻りを試す場合を想定し、戻り試せば保有株のキャッシュ化のチャンスもでてくるものと思っていましたが、7月14日(水)の9,809円までの上昇の1日だけで終ってしまいました。これでは戻りが終わったというにはあまりにも早すぎる気がします。戻りのあと大きな下げを想定していましたが、その場合は戻りを試しながら相場が強くなってきたと感じさせ、あらためて新規の買いを巻き込んだあと下落に転じるのが普通です。つまり、新しく買ってきた人達があわてて投げて大きな下落が生れるからです。そういう意味では先週末の下落はそのまま大きな下落に結びつくというパターンではないので安値圏のもみあいとなって再度戻りを試す可能性が高いと思われます。

但し、ストレステストの結果やアメリカのさらなる経済指標の悪化で急激な円高が進めば9,000円を試す場合もあることを頭に入れておいた方がよいでしょう。

(指標)日経平均

前週の7月5日(月)の週はNYダウが戻りを開始したことで日経平均も戻り始め、週末の7月9日(金)は△49円の9,585円と9,500円台を回復しました。しかし、7月9日(金)はSQ清算値の9,636円を下回って引け、7月11日(日)の参議院選挙は民主党の大敗となったことで、日経平均は7月12日(月)の週は戻りを試せるかどうか気になるところでした。7月13日(火)、7月14日(水)とSQ値を抜けず2日連続の小幅安となりましたが、7月13日(火)のアメリカ市場で4-6月期決算がスタートとアルコアが好決算だったことでNYダウが△146ドルの10,363ドルと6日続伸し、インテルの好決算も受けて7月14日(水)の日経平均は△258円の9,795円となってSQ値を突破しました。しかし、その後アメリカ市場でマクロの経済指標が悪化しドル売り・円高となってきたことで、日経平均は下げに転じ7月15日(木)は▲109円の9,685円、7月16日(金)はアメリカ市場でNYダウが8日ぶりに反落したことや、7月のNY連銀・フィラデルフィア連銀製造業景気指数が共に予想を大きく下回ったことを受けて1ドル=87円近辺までの円高となったことを嫌気し、また3連休前のポジション調整もあって▲277円の9,408円となりました。7月6日の9,091円から、7月14日の9,807円までの上昇幅の二分の一押しで9,449円ですので、二分の一押しを少し下回る9,408円で引けています。やや押しが深いので、ここからの戻りがあっても10,000円は難しくなりました。チャート上のフシは9,900円台となっています。チャートの形は現状では悪くなっており、4月5日の11,408円からの短期の下降トレンド(C)を形成してきており、戻りのあと7月6日の9,091円を試せば9,000円割れという形になってきています。

日経平均

(指標)NYダウ

7月12日(月)の分析で前々週末の7月9日(金)は△59ドルの10,198ドルの終値となり、ここからは4-6月期の企業決算次第であるが10,300ドル台からは上値は重たくなるところであり、戻りを試したあとの大きな下落を想定しておく必要があるとしました。先週の7月12日(月)は△18ドルの10,216ドルと小幅高の5日連騰でしたが、7月13日(火)はアルミ大手アルコアの好決算を受けて4-6月期の企業決算への期待から△146ドルの10,363ドルとなって、ここから上値は重たくなるとした10,300ドル台まで上昇してきました。7月14日(水)はFOMCが成長見通しを下方修正したことで一時▲60ドル10,303ドルまで下げるものの終値では△3ドルの10,366ドルとなって4カ月ぶりの7日続伸となりました。上昇はここまでで7月15日(木)にはNY連銀やフィラデルフィア連銀の製造業景気指数が大幅に予想を下回ったことで一時▲126ドルまで下げましたが引けにかけては下げ幅を縮小し▲7ドルの10,359ドルの小反落となりました。しかし、翌日の7月16日(金)の日本市場はアメリカの経済指標の相次ぐ悪化から為替の円高が進み日経平均は▲277円の9,408円の急落となりました。NYダウと日経平均の指数の差が500~600ぐらいですのでNYダウは当然下げてくることが想定されました。結局、日本市場の引け後のNYダウは主力企業の4-6月期決算は利益予想は上回るものの収入は減少していることを嫌気し、又、7月ミシガン大学消費者信頼感指数が11カ月ぶりの低水準となったことでドルが86円台前半まで売られ▲261ドルの10,097ドルとなりました。想定通り10,300ドル台まで戻りを試したあと大きな下落となりましたが、これがそのまま下落していくかどうかはわかりません。7月2日の9,617ドルの安値から7月15日(木)の10,379ドルまでの上昇幅の二分の一押し(10,104ドル)を少し下回ったところですので、普通はこの水準から再び戻りを試すところですが。

NYダウ

(指標)ドル/円

前々週末の7月9日(金)は参議院選挙の不透明さからの円売りもあって88.579円で引けました。想定したように89円を目指す動きとなりましたので先週の予測ではドルの上値は重いものの円安がもうしばらく続き、その戻りのあと7月1日の安値86.961円を試す動きになるとしました。7月12日(月)は前日の参議院選挙での民主党の大敗と受けて一時89.142円と89円台にのせましたが欧州通貨売り・円買いが強まり終値は88.594円となりました。7月14日(水)はNYダウの大幅上昇と受けて再び89.091円と89円台にのせましたがFOMCで経済成長率を下方修正が発表されドル売り・円高となって88.394円の終値となり、7月15日(木)はアメリカで経済指標の悪化が相次いでいることでドル売りが進み87.227円まで売られました。さらに週末の7月16日(金)はNYダウが急落となり一時86.295円まで売られ終値は86.646円となりました。

先週は想定通り89円台を試しましたが円の戻りは7月14日(水)までしか続かず7月15日(木)から再び円高となり週末(7月16日)は7月1日の安値86.961円を切って86.259まであり終値は86.646円となりました。柴田罫線では7月8日に88.33円で短期の買法則が出現したことで先週いっぱいぐらいまでは戻りを試すとみていましたが7月15日(木)の87.389円で今度はろあ売が出現し、翌日には86.259円まで下げてしまいました。先週の想定では7月1日の86.961円を終値で切ると昨年の11月27日の84.769円を試す動きとなるとしていましたが、戻りの日柄が足りず、そのまま84.769円を試すには早い感じがします。チャートからは84.769円を試してもおかしくない形ですが、NYダウは直近の上昇幅の二分の一押しを少し切ったところであり、いったん反発してもおかしくないところです。NYダウの動きに注目となります。

ドル/円

 

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