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筆者が実践する信用取引の活用法(その1)-信用買い編
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

筆者が実践する信用取引の活用法(その1)-信用買い編

2010/9/30
資産運用に精通した公認会計士として活躍している、足立武志氏による「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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信用取引の基本的知識や注意点についてこれまで何回かご説明してきましたが、今回と次回の2回にわたり、筆者なりの経験も踏まえた信用取引の具体的な活用法をご紹介しようと思います。今回は信用買いについてです。

信用買いは基本的に「短期投資」

筆者は、現物買いと信用買いを効果的に使い分けることを心がけています。
現物買いは中長期の上昇トレンドに乗って長期間保有し、じっくりと大きく利益を増やしていくときに使います。一方、信用買いは短期的なトレンドを掬いとって、小さいながらも利益を着実に積み重ねていく場合に使います。
そのため、信用買いは基本的に「短期投資」が中心となります。具体的には急騰銘柄の初動に飛び乗って2~3日程度で利食いしたり、急落後の短期的なリバウンドを狙ってリバウンド初期に飛び乗り、1~2週間で利食いする、というようにです。
これ以外にも、月足チャートで長期的にみるとまだ下降トレンドから脱却できていないものの、日足ベースでは上昇トレンドに転換している銘柄(例えば25日移動平均線上向き+株価が25日移動平均線の上方にある)を信用買いの投資対象とすることも多くあります。
いずれにせよ、信用買いの保有期間は長くても2~3カ月程度です。日足ベースでみた短期的な上昇トレンドが継続するのはせいぜい2~3カ月がよいところだからです。 制度信用取引の期日は6カ月です。この期間内に完結するような取引を実行するようにすべきです。

大局的な下降トレンドではまず「信用買い」を活用する

上記のとおり、現物買いは長期間じっくりと保有したい場合に実行します。そのため、筆者は少なくとも中期的(週足ベース)に上昇トレンドになっていなければ、原則として現物買いはしません。中長期的な下降トレンドの中での短期的な上昇トレンド局面や、短期的なリバウンド局面では現物買いではなく「信用買い」の短期売買を活用します。
もちろん、短期売買を現物取引で行ってもよいのですが、来るべきチャンスに備えて現金取引の資金枠を常に開けておくことが重要です。なぜなら、短期売買で投資対象とする銘柄と、中長期投資で投資対象とする銘柄は異なることも多いからです。
短期売買で投資対象とする銘柄は、急騰初期の銘柄や大きく株価が下がって短期的なリバウンドが期待できる銘柄など、あくまでもテクニカル分析上短期間での上昇が見込まれる銘柄です。
一方、中長期投資で投資対象とする銘柄は、例えば株価が安くなったらぜひ拾って中長期的に保有しておきたいファンダメンタル面からみた優良銘柄や、すぐに大きな上昇をみせるか不明ながらも明らかに割安である銘柄などです。
もし、短期リバウンド狙いの銘柄を現物買いで対応すると、当然その分だけ現金残高が減ります。その後中期的にも上昇トレンドに転じて優良銘柄や割安銘柄を買い仕込むべきタイミングが到来しても、資金に余力がなく買えず、せっかくのチャンスが無駄になってしまうこともあるのです。

底値で買えた可能性が高まったら「現引き」

長期的には下降トレンドながらも目先の反発局面を狙って信用買いした銘柄が大きく上昇し、短期トレンドだけでなく中期トレンドも上向きとなることがあります。
こんなときは、底値圏でうまく買えたという可能性も高まりますから、「現引き」して中長期トレンドが上昇を続ける限り保有して、利益を大きく伸ばすもの1つの方法です。
「現引き」とは、信用買いした銘柄につき、「信用買い建て時の株価×現引きしたい株数+信用取引による諸経費」分の現金を支払うことで、現物買いへの変更ができるしくみです。
株価が大底を打つ瞬間は必ず長期・中期・短期すべてのトレンドが下向きになっています。そして、株価の上昇によりまず短期トレンドが上向き、その後中期、長期のトレンドも上向けば、長期的な上昇相場が始まるのです。
したがって、短期トレンドが上向いた時点でまずは信用買いを実行し、もし短期トレンドが下降に転じたら利食い(もしくは損切り)、短期トレンドだけでなく中期トレンドまでも上向けば、現引きして中長期的な上昇を期待するというのが1つの効果的な手法です。
なお、現引き後中長期とも上昇トレンドとなったら、現物株を担保にして信用買いを行って利益の上乗せを狙うのもよいでしょう。このとき、現物株は中長期の上昇トレンドが続く限り保有しつづけ、信用買いは中長期の上昇トレンド中の短期的な上昇トレンドのときに実行し、欲張らずこまめに利食いを行っていきます。

信用買い 3つの注意点

なお、第48、49回にて書いた内容と一部重複しますが、信用買いを実行する際は、致命的な失敗を避けるため以下の3つは必ず守るようにしてください。

逆張りをしない

期日のある信用買いは短期決戦。現物買いなら含み損をかかえても株価の上昇を気長に待つこともできますが、期日になれば強制決済されてしまう信用買いではそうはいきません。
したがって、上昇トレンドに順張りでついていくのが信用買いの基本。逆張りをした結果、反転せずにさらに下降トレンドが続き追い証の憂き目に遭わないように気をつけてください。

損切りの遵守

信用取引は期日がくればどんなに含み損を抱えていても強制決済されてしまいます。場合によっては追い証により投資資金の大部分を失ってしまいます。傷口が浅いうちに早めの損切りを心がけてください。

取引枠いっぱいに買わない

信用取引はレバレッジが効いていますから、想定外の急落があったときなど、短期間で損失が大きく膨らんでしまいます。
このとき取引枠いっぱいに買っていると差し入れている保証金の全額を失ってしまうこともあります。短期間での大儲けを狙って無理をしないようにしましょう。

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