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信用取引・これさえ守れば怖くない!失敗しないための心得(その2)
足立 武志
知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識
株式投資がうまくいかない、という個人投資家の皆様へ。実践をベースにした「すぐに役立つ真の基礎知識」は、お客様の株式投資戦略に新たなヒントを提供。負けない、失敗しないためにはどのよ…

信用取引・これさえ守れば怖くない!失敗しないための心得(その2)

2010/9/16
資産運用に精通した公認会計士として活躍している、足立武志氏による「知って納得!株式投資で負けないための実践的基礎知識」。お客様の投資のヒントにお役立てください。
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過熱圏では買わない! 買いのタイミングを見極めることが大事

今回も、前回に引き続き主に信用取引の買いで失敗しないためのポイントをご紹介していきたいと思います。
前回にも述べましたが、「株価の天井付近で買って、その後株価が反落しても損切りせずに持ち続け、最終的に6カ月後の決済期日が来ても含み損が解消せず泣く泣く強制決済させられる」というのが信用取引での典型的な失敗パターンです。
株価の天井付近で買うことが失敗の理由の1つになるのなら、その付近では買わないようにすればよいのです。そのためには、株式市場の過熱の度合を感じ取ることがポイントです。なぜなら、株価が天井をつけるときは、市場参加者が強気で過熱感たっぷりの状態だからです。

過熱感を測る指標として何が適切か?

株式市場の過熱感を測る指標として注目するのは「騰落レシオ」と「信用評価損益率」です。
株式市場全体の上昇とともに騰落レシオが上昇し、信用評価損益率は改善されます。これらが底打ち後の上昇局面にあり、かつ株価が上昇トレンドにあれば新規買いのチャンスです。しかし、騰落レシオの上昇や信用評価損益率の改善が続き、警戒ゾーンに入ってきたら要注意です。
警戒ゾーンの目安としては、騰落レシオであれば130%超え、信用評価損益率ならマイナス5%超えです。騰落レシオや信用評価損益率が警戒ゾーンに近づいてきたら新規の信用買いは中止し、既存の買い持ち分は順次利食いしていくようにします。
これ以外に、日経平均株価の移動平均線乖離率がプラス10%付近に達したときも市場全体が一旦の天井をつけることがよくあります。合わせてウォッチしておきましょう。

とにかく無理をしないことが大ケガを避ける

信用取引は危険だ、と警告を発する人も多くいます。しかし、使い方次第で危険度も大きく異なる、それが信用取引の本質です。
例えば、100万円の元手を保証金として、300万円の取引枠の信用取引ができるようになったとしましょう。このとき、30万円分の信用買いを実行したとしても、全然危険ではありません。なぜなら、仮に信用買いした銘柄の株価が急落して10万円になってしまっても、100万円の元手が80万円に減るだけだからです。
では、100万円の元手を保証金として、取引枠いっぱいの300万円を信用買いした場合はどうでしょうか。この場合、300万円から34%株価が下落すると、100万円の元手がゼロになってしまいます。実際には株価が34%下落するより前の時点で追い証の差し入れ義務が発生し、差し入れができなければ強制決済されることになりますが、それでも元手はほとんど残りません。
このように、無理にレバレッジを効かせて元手の何倍もの信用取引をしてしまうことが大ケガにつながってしまうのです。逆にいえば、信用取引といえどもレバレッジを効かせなければそのリスクは現物取引とほとんど変わりません。
ですから、信用取引を始めたばかりという方は、無理をせず10万円、20万円程度から信用取引をしてみてください。取引の仕組みなどが分かって十分慣れてきた段階で、必要であれば取引金額を徐々に大きくしていけばよいのです。
もちろん、レバレッジを効かせた方が、成功したとき大きな利益を得られます。しかし、それと裏腹に失敗したときの損失も大きくなる点には注意が必要です。

信用取引では損切りができなければ致命傷になりかねない

高値で買ってしまっても、取引枠一杯に信用買いをしてしまっても、損切りさえきっちりと行うことができれば、全く問題ありません。それくらい信用取引においては「損切り」は特別に重要です。
もし損切りができず含み損を抱えた場合、現物株であれば塩漬け株の発生だけで済みます。そのまま5年、10年と持ち続けていても誰にも文句を言われることはありません(もちろん筆者としては含み損の拡大を防ぎ、資金効率を高める面で現物株であっても早めの損切りを推奨しますが)。
しかし、信用取引では含み損を抱えると、期日到来や追い証差し入れ義務不履行による強制決済により、強制的に実現損が確定してしまいます。信用取引では含み損を抱えた銘柄を塩漬け株として持ち続けることすら許されないのです。
信用取引では早めの損切りをためらった結果、最終的にはさらに大きな実現損を被ることにもなりかねません。信用取引ではどんなに含み損を抱えていようと、期日がくれば決済しなければなりません。とするなら損失が小さいうちに芽を摘み取っておくことが何よりも大切です。信用取引をするなら損切りは必須です。逆にいえば損切りさえしっかりとできるならば、信用取引で大失敗することは防げますし、その後いくらでもチャンスに参加することができます。

信用取引で失敗して株式市場を去った個人投資家も大勢います。しかし、やり方さえ間違わなければ、極言すれば損切りさえきっちりと行うことができれば信用取引で大失敗することはありません。
本コラムの読者の皆さんには信用取引で失敗してもらいたくありません。ですから、ここに書いたことはぜひとも守っていただき、信用取引を大いに楽しんでください。

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