SNSは部分解釈、感情噴出などのきっかけ
筆者は、SNSが西側諸国と非西側諸国の間に生じている世界分断を深化させた一因になったと考えています。経緯は以下のとおりです。
図:SNS普及開始から世界分断が深化し始めるまでの経緯(筆者イメージ)
SNSがスマホを介して世界的に普及→部分解釈、偏ったつながり、感情噴出が横行→人間の「生き物」としての性質が顕在化→国際的な学力低下、建設的な議論減少→「実態」よりも「思惑」優先→民主主義が行き詰まり→「世界分断」深化、という流れです。
この流れは、人間の根源的な性質を背景に進行しているため、逆流することはありません。部分解釈、偏ったつながり、感情噴出が横行の箇所を補足すると、以下のようになります。
図:SNSが世界的に普及したことで人類の間で起き始めていること(筆者イメージ)
このように考えると、SNSはすでに部分解釈、横と縦のつながりにおける浅い感覚に基づいた取捨選択、そして感情噴出の場となっていると言えます。さらにここ最近では、こうした場がSNSというネットの世界だけでなく、リアルの世界でも蔓延(まんえん)し始めていると感じます。