1972(昭和47)年10月11日
ホンダが低公害エンジン、世界をリード
1972(昭和47)年10月11日、ホンダ(本田技研工業株式会社)が低公害エンジンの開発に成功しました。これを機に、日本の自動車メーカーは排気ガスの低公害化の研究・開発に一層力を入れていくことになります。
当時は、世界的にパワーのある自動車の開発が重視されていました。その一方で、自動車の排気ガスの、人体や自然環境に対する有害性が問題視されていました。
そこでホンダは、ガソリンを完全燃焼させる仕組みを工夫し、低燃費かつ低公害の新エンジン「CVCC」を開発しました。大出力車が得意な海外メーカーとの差別化には、低公害化は格好のテーマでした。
CVCCは1973年12月、大ヒット車「シビック」に搭載され、その後の一時期はほとんどのホンダ車がCVCCエンジンとなりました。CVCCエンジンは、日本の排ガス低減技術を世界のトップに引き上げた功績で、日本機械学会から機械遺産に認定されています。