今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは147.25円
↓下値メドは144.20円
米大統領:投資家はトランプ氏の政策は実際には実行されない選挙戦の口約束と見なす傾向
政治:政治の偏極化が元に戻ることは決してない
ブラジルレアル:3カ月間で13%のレアル安。中央銀行はレアル買い介入を検討
スウェーデン:リクスバンクは年内数回利下げを検討
スイス:スイス連邦内閣はマルティン・シュレーゲル氏をSNB新総裁に任命
前日の市況
10月2日(水曜)のドル/円相場は、前日比2.93円の大幅「円安」だった。
2024年198営業日目は143.52円からスタート。
東京時間朝に143.42円まで下げてこの日の安値をつけた後は、「日銀の利上げ慎重姿勢による円安」と、「中東情勢緊張化によるリスクオフの円高」の間を行き来して、方向感が定まらなかった。
しかし、石破首相が日銀総裁と会談し、個人的意見としながらも、「追加利上げをするような環境ではない」と日銀に圧力をかけたことで、マーケットは円売りに傾いた。
NY市場ではこの日発表された民間機関による雇用統計であるADP全米雇用データは予想以上に堅調だった。先月に雇用市場の減速を理由として0.5%利下げに踏み切ったFRB(米連邦準備制度理事会)だが、次回は大幅利下げの必要はないとの見方が広まり、マーケットはドル買いを強めた。
円安材料とドル高材料が揃ったことで、明け方のドル/円は145円台を通り抜け、146.92円まで円安に動いてこの日の高値をつけた。終値は146.48円。24時間のレンジ幅は3.09円。
金融政策は、実際の経済に反映されるまでに、半年から1年の遅れ(ラグ)がある。昨日の経済データが悪いからと今日利下げをしたところで、明日すぐに経済が変わるわけではない。最悪なのは、経済データが急速に悪化してしまって、FRBが長期的な予測やプランを持たないまま、緊急対応を迫られることだ。
FRBは、政策決定においてリアルタイムの経済データを重視するあまり、予測を立てそれに基づいて行動すべきだという考えを、やや意図的に捨てているように見える。予測を間違える中央銀行は良くないが、それでも予測を持たない中央銀行よりはマシである。
個人投資家 最新売買動向:
下のドーナツグラフは、楽天FX口座における個人投資家の最新の売買比率(売りと買いの数量の割合)で、外側のドーナツは「建玉(保有ポジション)」、内側のドーナツは「注文(オーダー)」の比率を示している。
ドル/円:
10月2日時点のドル/円のオープン(未決済)ポジションは、ショート52%に対して、ロングは48%で、9月30日時点に比べて、「ドル売り持ち(円買い持ち)」ポジションが増加した。円安が進むなかで「逆張り」となるドルの売り上がりが増えていることに注目。
10月2日時点のオーダー状況は、売りオーダー44%に対して、買いオーダーは56%で、9月30日時点に比べて、買いオーダーが増えている。