1961(昭和36)年10月2日

東京証券取引所に「市場第二部」誕生

 1961(昭和36)年10月2日、東京証券取引所に「二部市場」が誕生しました。株式上場のハードルを下げ、成長が見込まれる企業に資金調達の場を提供するのが狙いです。

 戦後4年経った1949年の東証再開時、上場企業は225社でした。戦前からのいわゆる名門企業ばかりでした。

 しかし、経済が高度成長路線に乗るにつれて、株式による資金調達を希望する企業が増えてきました。政府も、企業が銀行を介さずに投資家から資金を集める「直接金融」を支援する方針に傾き、新たに二部市場が創設されました。

 現在の上場銘柄数は一部市場が2,110、二部市場が503。二部市場に上場するには株主数800以上、時価総額20億円以上などの条件が必要です。二部上場企業が成長して一部市場銘柄に昇格するケースもあります。一方、債務超過のために、一部上場から二部上場に事実上「降格」されることもあります。

 

1961年10月2日の日経平均株価終値は

1,486円52銭