「クイズでわかる!資産形成」(毎週土曜日に掲載)の第45回をお届けします。資産形成をきちんと学びたい方に、ぜひお読みいただきたい内容です。
長期資産形成にきっちり活用したい「新NISA」
長期資産形成は、なるべく非課税の投資口座でするべきです。NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)をきっちり活用しましょう。
NISA制度は2024年から、がらりと変わりました。非課税で投資できる金額が大幅に拡大しました。2024年から始まったNISAを「新NISA」と呼ぶこともあります。
今日は、新NISAの仕組みをきちんと理解して、きっちり使いこなすために知っておいた方が良いことを、クイズ形式で問います。
新NISAクイズ「金融機関変更に手続き必要?不要?」など8問
以下【1】~【8】の説明文の空欄【…】に入る言葉で正しいものを、【A】または【B】から選んでください。
新NISA制度を利用して非課税投資を行うためには、まず楽天証券など金融機関で口座を開設する必要があります。
◆対象者
【1】【…】の国内居住者ならば、誰でも新NISA口座を開くことができます。
【A】18歳以上 【B】60歳以上
◆2024年に続き、2025年も新NISA口座を開くための手続き
【2】2024年に新NISA口座を保有していて、そのまま同じ金融機関で2025年も新NISA口座を開設するならば、【…】。
【A】手続き不要(自動的に開設されます)
【B】手続きが必要
【3】新NISAは1年ごとに金融機関を変更することが可能です。2024年に楽天証券以外の金融機関で新NISA口座を保有していて既に投資しているが、2025年の新NISAを楽天証券にて開設するならば、【…】。
【A】手続き不要
【B】手続きが必要(2024年10月1日から2025年の金融機関変更手続きを始めることができます)
◆新NISA口座で1年間に非課税で投資できる金額
【4】毎年、つみたて投資枠【…】円、成長投資枠【…】円、合わせて【…】円の非課税投資枠が付与されます
【A】つみたて投資枠120万、成長投資枠240万、合わせて360万
【B】つみたて投資枠1万、成長投資枠1万、合わせて2万
◆非課税となる期間
【5】新NISAで投資した金融商品から得られる、金利・配当・売買益は全て非課税です。非課税となる期間は【…】です。
【A】無期限 【B】1年
◆新NISA口座の投資額、生涯上限
【6】生涯上限は、成長投資枠【…】円、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて【…】円です。
【A】成長投資枠1,200万、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて1,800万
【B】成長投資枠12万円、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて18万
【7】生涯上限は、簿価ベースで管理されます。当初100万円投資した金融商品が値上がりして150万円となった場合、生涯上限では【…】万円としてカウントされます。
【A】100 【B】150
◆新NISA、保有する金融商品を売却した時に、売却した分だけ枠が復活
【8】新NISAで生涯上限まで投資していると、それ以上新たな非課税投資枠は付与されなくなります。ただし、保有している金融商品を売却すると、売却分(簿価ベース)だけ投資枠が復活します。例えば、100万円(簿価)で投資した金融商品が150万円(時価)に値上がりしていた場合、売却すると、100万円だけ非課税投資枠が復活します。
復活する時期は、【…】です。
【A】売却した年の次の年の年初 【B】売却直後
クイズは、以上です。長期資産形成は、なるべく非課税口座でしましょう。将来、100万円の運用益(配当金や売却益)が得られるとします。通常の課税(分離課税・単純計算)では、20万3,150円が税金(20.315%、復興特別所得税含む所得税と住民税の合計)として差し引かれます。NISAなど非課税制度を使っていれば、100万円まるまる受け取れます。大きな差です。