今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは145.30円
↓下値メドは143.00円
日銀政策:賃金上昇まで緩和するというが、実は円安によるインフレが実質賃金マイナスの原因
観光立国:日本経済のより多くの部分は、観光客としての外国人消費者によって支えられている
英政権:英労働党政権は、石油ガス会社に増税を検討
キャリトレ:金融システムが安定していれば、キャリトレのドローダウンは一時的
ブラジル:ブラジル中銀の利下げは年内あと1回で終了
前日の市況
9月4日(水曜)のドル/円相場は前日比1.76円の「円高」だった。
米国の景気指標や雇用関連のデータで弱い結果が続き、米経済が「崖から転落した」という懸念からドル売りが再び強まった。
2024年178営業日目は145.51円からスタートして、東京時間朝につけた145.56円がこの日の高値で上値は限定的だった。海外市場では広範なドル売りが起きるなかで、ドル/円は明け方には143.71円まで下落して先週の安値(143.44円)に接近した。終値は143.72円。24時間のレンジ幅は1.85円。
この日発表された米国の7月求人件数(JOLTS)は、2021年1月以来の低水準となった。景気後退を未然に防ぐためにFOMC(米連邦公開市場委員会)が今月の会合で大幅利下げが実施するとの予想が強まった。植田日銀総裁が経済財政諮問会議において、「利上げ継続」の姿勢を明らかにしたことも、他の通貨よりも、円が買われやすい理由となっている。
FRB(米連邦準備制度理事会)の9月利下げは確実だが、その幅や今後の回数については見方が分かれている。今回の雇用統計が悪ければ、0.5%利下げの確率が高まる。株式市場にとっては、金利低下は一般的にプラス材料となる。しかし、0.5%利下げというのは、FRBが米国のリセッション予想を強めたということにもなるので、マイナス材料として受け取られるリスクもある。