今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは157.70

下値メドは156.50 

デジタル農奴:2023年の日本のデジタル関連の国際収支の赤字は5.5兆円。10年前の赤字からおよそ2.6倍で、原油輸入11.3兆円の約半分に相当する額の「年貢」をGAFAMに納めつづけている
不動産不況:中国当局は、銀行に不動産デベロッパー向け融資の承認を速める行政指導  
インフレ:今後5年から10年は、インフレはさらに上昇して高止まりするだろうーPIMCO CIO
米利下げ:アトランタ連銀総裁「早すぎる利下げは危険だ」
ECB:パネッタ理事「ECBは利下げに向かって進んでいる」  

前日の市況

 6月11日(火曜)のドル/円相場は前日比0.09円の「円安」。

 2024年117営業日目は156.89円からスタート。東京時間夜遅くに一時156.80円まで下げたがドル買い需要は強く、未明には157.40円まで上昇して1週間ぶりの高値をつけた。終値は157.13円。24時間のレンジ幅は0.60円。今夜の米CPI(消費者物価指数)やFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、レンジ内でのポジション調整に終始した。

 5月雇用統計の非農業部門雇用者数の驚くべき強さ(+27.2万人)から考えると、今夜公表されるドットチャート(FOMCメンバーによる政策金利の見通しの散布図)が、今年3回の利下げを維持する確率はほぼゼロになりそうだ。最新のドットチャートの中央値では、利下げ見通しが1回または2回に減るとの予想だ。

 マーケットは2回の利下げをまだかなり織り込んでいるので、見通しが1回まで減っていた場合には、マーケットはドル高く可能性が高い。一方でFOMCと同日に発表される米5月CPI(消費者物価指数)は、ガソリン価格下落の影響で、前月比0.15%(前回0.3%)に大きく低下する予想だ。CPIの弱さで雇用統計の強さの影響が薄まり、全体では中立という見方になれば、逆にドル安方向のリスクが強まるだろう。

CPI、FOMC前の「円安・円高のメド」

 円安のメドは、157.47円、157.71円、160.22円
 円高のメドは、154.54円、153.60円、152.74円。

 直近2カ月間のドル/円のレンジは151.85円から160.22円。
 高値と安値の50%(中立点)は、156.04円。
 現在の水準は、中立点から見て「円安」に位置する。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 2024年のドル/円のレンジは140.79円から160.22円。
 高値と安値の50%(中立点)は、150.51円。
 現在の水準は、中立点から見て「円安」に位置する。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

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