見通しは二の次。「悲観で買い、楽観で売る」に徹すること

それは、「悲観で買い、楽観で売る」に徹することです。見通しを第一優先にしないことです。

 多くの人はうまくいかないときに、「今後のマーケットは?」と見通しを持とうとします。そして、さまざまな情報を入手して当てようとします。

 しかし、情報を入手すればするほど、楽観の情報が多いときに自分も楽観になり、悲観の情報が多いときに自分も悲観になってしまい、真逆の「楽観で買い、悲観で売る」をしてしまいます。そして、見通しを当てようとすればするほど「なんで今日、株は下げたの?」「明日はどうなるの?」と、より一喜一憂してしまいがちです。

 見通しを当てようとするのではなく、周りにいる多くの人が「悲観」なのか「楽観」なのかに耳を澄ませることです。そして、「悲観で買い、楽観で売る」を淡々としていくことです。極端に申し上げると、一喜一憂するくらいなら見通しを持たないことです。見通しが当たろうが外れようが、「悲観で買い、楽観で売る」をすることです。

 これを繰り返していった先にある世界が、暴落時にマーケットに振り回されるどころか、暴落時ほど良い買いのタイミングに思える、一喜一憂しない世界です。その世界に到達できたとき、きっとあなたも暴落時であっても冷静に判断することができ、結果、パフォーマンスもともなっていることでしょう。