今日の為替ウォーキング
今日の一言
国家があなたの為に何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを問うてほしい- ジョン・F・ケネディ(第35代米大統領)
Crazy For You
米国の3月のCPI(消費者物価指数)は、前月比で0.4%と前月から横ばいだった。前年同月比は3.5%上昇した。2月の3.2%上昇から加速して、昨年9月以来の大幅な伸びとなって市場予想も上回った。
原油高でエネルギー価格が1年ぶりに上昇に転じたほか、エネルギーと食品を除くベースでも予想を上回った。食品とエネルギーを除いたコア指数は3.8%の上昇で、前月(3.8%)と変わらなかった。
3月CPI(消費者物価指数)は、米国のインフレがしつこく、大きな改善の兆しも見られないことを確認するだけ結果となった。これは、FRBの「利下げは必要ない」ことを示している。さらに言えば「利下げはリスク」ということになる。
しかし、マーケットにとっては重要な問題は、米国インフレ率が今後も上昇するかどうかよりも、FRBの反応である。FRBの最初の利下げ予想は9月まで後退している。現在はFRBも含めて、時期は遅くなるものの、利下げはあるという予想になっているが、今後も強い米指標が続くならば「年内利下げなし」の可能性が強まるだろう。ECB(欧州中央銀行)は、欧州景気の悪化で、たとえインフレ率が下げ止まっても、FRBと同じように利下げを延期あるいは見送ることは難しい。ドル高は今後さらに強まるだろう。