カギを握る中央銀行の金(ゴールド)保有
中長期的なドル建ての動向を左右し得る中央銀行の動向については、以前の「すごい!株も金(ゴールド)も史上最高値!」で述べた通り、世界の分断深化が目立ち始めた2010年ごろから買い越しに転じています。また、昨年行われた中央銀行向けのアンケートでは、以下の通り、多くの中央銀行が今後、金(ゴールド)の保有比率が上昇すると回答しています。
西側・非西側の分断が解消するまでは、中央銀行の金(ゴールド)の買い越しは続く可能性があると筆者はみています。分断を解消するためには、分断のきっかけとなった「環境問題」と「人権問題」において、西側と非西側が歩み寄ることが必要です。
ですが、西側はすでに、環境問題や人権問題を改善するための策を止めることができなくなっています。なぜなら、すでに莫大(ばくだい)なお金を動かしてしまったからです。関連企業の株価や関連金融商品の価格を下落させないためにも、西側は脱炭素を引っ込めることは容易でありません。
長期的に西側・非西側の分断は続く→長期的に中央銀行による金(ゴールド)保有増加が続く→長期的に金(ゴールド)の緩やかな価格上昇が続く。こうしたシナリオに基づけば、目先の日銀やFRBの動向に一喜一憂せず、ゆっくりと長期投資を行うことができるのではないかと、筆者は感じています。
図:5年後、中央銀行の金(ゴールド)の保有比率(現在15%)はどうなると思いますか?(2023年にアンケート実施)
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