スマホの部品コスト増懸念もファンダメンタルズは健全、EV第1号が支援材料に

現地コード 銘柄名
01810

小米集団

(シャオミ)

株価 情報種類

12.70HKD
(2/8現在)

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 中国の有力ハイテク企業、小米集団が主力とするスマートフォン事業に関しては、部品調達コストの増大懸念が高まっているが、BOCIは中高価格帯製品の売れ行き好調と在庫レベルの健全化を理由に、2023年10-12月期の利益率が16%に達するとみている。その結果、調整後純利益は44億元に上り、市場予想の40億元を上回るとの見方。さらに2024年3-4月に予想されるEV(電気自動車)第1号「SU7」の発売が同社株価の支援材料となる見通しを示した。直近の香港相場の調整が投資の好機につながるとしている。

 BOCIは10-12月期の売上高が前年同期比11%増の740億元と、従来予想を3%下回るとの見方。部品コストの変動や「Mi-14」の供給不足、IoT(モノのインターネット) 製品事業の鈍化を理由に、同期の利益見通しを小幅に調整。調整後純利益を47億元から44億元に減額修正したが、これは市場予想の40億元を上回る数字となる。

 品目別に見ると、スマホの出荷台数は10-12月期に前年同期並みの4,200万台(米カナリス集計)。中国国内が12%増の1,000万台、インドが31%増の700万台、その他地域が33%増の2,500万台だった。BOCIはメモリーとディスプレイの調達コストの上昇で、同期の粗利益率が前期比0.6ポイント低下するとしながらも、16%を確保すると予想。「Mi-14/15」の人気を背景に、2024-25年も13-14%の水準を維持するとみている。

 IoT家電部門に関しては、テレビと大型家電の閑散期だった影響で、10-12月期の売上高が前年同期比4%減の210億元(5%減額修正)にとどまるとの見方。部品コストの高騰で、予想粗利益率を14%へ2.5ポイント下方修正した。半面、大型家電の市場シェアの拡大を受け、2024年、2025年も前年比10%、7%の増収を維持するとみている。また、インターネットサービス部門に関しては予想売上高を77億元から78億元に上方修正。予想粗利益率を72%に維持した。

 注目のEV事業では、同社は第1号となる「SU7」の独自の設計や先進スペックを発表しているが、問題となるのは価格設定(未発表)。BOCIは現時点で、ベーシックタイプの販売価格が20万元以下に設定されると予想。事前予約の好調を加味し、平均販売価格は22万元になるとみて、販売台数は6万台、粗損益率はマイナス5%を見込む。

 BOCIはコスト増や、望ましくない製品構成の変化を受け、2023-25年の予想調整後EPS(1株当たり利益)を1%、4%、3%小幅に下方修正。従来ビジネスに2024年予想PER(株価収益率)16倍、新規のEVビジネスに2025年予想PSR(株価売上高倍率)4.0倍をあてはめ、目標株価を引き下げた。株価の先行きについては強気見通しを継続している。

 レーティング面のリスク要因としては、ファーウェイを含む国内ベンダー間の競争激化や、地政学的な紛争リスク、インド政府との課税絡みの対立、EV開発の予想外の遅れなどの可能性を挙げている。