今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは149.80円
↓下値メドは148.25円
AI:ほぼすべての企業がAIを検討しているが、実用化できたのは6%にすぎない
EV自動車戦争:中国自動車メーカーBYD、2023年EV車の販売台数がテスラ上回る
インフレ時代:インフレがコロナ禍という特殊要因による一過性の現象との考えは間違いだった
米インフレ:リッチモンド連銀総裁がハト派転向「インフレはかなり改善した」
原油:2024年の世界の原油需要は低下見通し。中国の景気後退で
米大統領選:トランプ氏、バイデン大統領に2桁リード
前日の市況
2月8日(木曜)のドル/円は、前日比1.14円の「円安」。日銀副総裁の発言で年初来高値をつけた。
2024年29営業日目の円相場は148.09円からスタート。東京時間昼前にこの日の安値となる147.93円までやや下げたが、日銀副総裁が「緩和的政策を続ける」と発言したことで日経平均株価が34年ぶりの高値をつけるなどリスクオンのムードが高まると、ドル/円も急速に円安に動いた。
東京時間未明には昨年11月以来の149円台にのせ、149.48円まで上昇して高値をつけた。終値は149.33円。24時間のレンジ幅は1.55円。
レジスタンス:
149.48(02/08)
149.67(23/11/27)
149.71(23/11/24)
149.75(23/11/22)
サポート:
147.93(02/08)
147.63(02/07)
146.24(02/02)
今日の見通し
9日のドル/円は、149円台半ばまで急速に上昇した。
ドルの強気材料がほぼ出尽くして、短期な天井は近いだろうと思われていたが、思わぬところから掩護射撃がきた。日銀の内田副総裁の「緩和的な環境が続く」との発言でドル/円が買われたのだ。
しかし、この発言は本当に円安材料なのだろうか。日銀副総裁は、緩和的環境を、「マイナス金利を解除」した後も続けると述べた。つまり、マイナス金利の解除を前提にしているということである。「マイナス金利を深堀りする」と繰り返していた時代から比べるとはるかに円高材料ではないだろうか。さらに内田副総裁はYCC(イールドカーブ・コントロール:長期金利の誘導)政策も見直すと述べている。
「マイナス金利解除後も緩和的な環境が続く」というのは、FRB(米連邦公開市場委員会)が「利上げ終了後も引締的環境が続く」と同じ、中央銀行的表現にすぎない。FRBが政策を転換したように、環境が続くとは限らない。
この水準から150円にかけては、追いかけ買いよりも、戻り売りのイメージ。来週2月の第3月曜日は、プレジデント・デーでNY市場は休場、休日前のポジション調整で短期的な下落があるかもしれない。ただ147円台も堅そうだ。