今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは148.55

 ↓下値メドは145.75 

日銀大損:金利上昇で国債評価損は10兆円超に
豪ドル人気:移民ブームと時差なし英語教育で人気  30-11-2023
値上げ:便乗値上げは正確な数学モデルがないため予測が難しい。急速に終息することも
南ア:低成長は構造的問題
スウェーデン:テクニカルリセッション入り。2期連続でGDPマイナス 

 昨年末の「リスクオン・ラリー」は2024年も続く可能性が高い。米国は景気サイクルの終盤にさしかかり、勢いの衰えは否定できないが、一方で金利引き下げや量的引き締めの終了など、FRB(米連邦準備制度理事会)によるサイクルの寿命をもう少し先に延ばすような政策が期待できるからだ。

 2022年当時の米国の金利は0.25%で、投資家はコロナ禍の緩和政策の終了と利上げに備えていた。FRBは1年間でFF金利を4.50%まで引き上げたことで、2022年はNYダウ(ダウ工業株30種平均)も米国債券も大幅に下落する史上最悪ともいえるリターンで終わった。

 しかし2024年は2022年とは正反対の状況だ。現在のFF金利は5.50%で、FRBは0.75%の利下げを予想している。金利市場はさらに弱気で、年末までに政策金利は2.75%まで下がるだろうと見ている。2024年の市場が2022年の逆を行くとするならば、リスクオン・ラリーは今年も続くだろう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

 昨年12月のドル/円の高値は、01日の148.33円。安値は、28日の140.24円。 レンジの中心値は144.30円。現在のレートは、中心値から見て円安水準にある。

12月にドルが下落するきっかけとなったのは、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が、「現在の金利は充分に引締め水準にある」と発言したからだ。ウォラーFRB理事も同じ考えを持っていたため、マーケットは3月利下げを支持するような発言を期待していた。ところがウォラー氏が16日に早期利下げに慎重な発言をしたことで、ドルが急速に買い戻されることになった。

2023年の高値/安値の50%は139.55円(ドル/円 日足チャート)

出所:楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成