今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは142.65

 ↓下値メドは141.35 

ガソリン価格下落:在宅勤務ができて、ソファに寝ころんだままネットで買い物ができる時代に、車を運転する必要がどこにあるのか?
物価概念:コロナ以前の物価安定は、消費者に、商品の「あるべき」価格という考えをもたらした。たとえ値上げペースが緩やかになったとしても、現在の価格水準があまりにも高いことに憤りを感じ、消費行動を抑える傾向がある。
円:世界最大級運用会社ピムコが円ショートからロングへ転換。 日銀政策変更へ期待
イタリア格上げ:ムーディーズ;見通しをネガティブから安定的に 
BOE:ラムズデン副総裁「金融政策において「強固なコントロール」アプローチをとる必要性は低い」

市況

 2023年258営業日目のドル/円は、前日比0.55円の「円高」。24時間のレンジ幅は1.30円。
12月27日(水曜)は142.33円でオープン。日銀の政策転換の期待が後退したことで円安に動き、東京時間朝にこの日の高値となる142.85円をつけた。

 しかしドル買い/円売りは143円に届く前に失速した。NY市場では米10年債利回りが5ヵ月ぶりの水準まで低下したことがドル安要因となって、明け方にこの日の安値となる141.55円をつけた。終値は141.82円。ドルが売られた一方で、NY株式市場では、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ期待を背景にダウ平均が史上最高値を更新した。

 12月のドル/円の高値は、01日の148.33円。安値は、07日の140.91円。レンジの中心値は144.62円。現在のレートは、この中心値から見て円高水準に位置している。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
142.85円(12/27)
143.10円(200時間移動平均)
143.58円(12/21)
144.10円(12/20)

サポート:
141.55円(12/27)
141.43円(12/15)
140.91円(12/14)
140.69円(07/31)

 日銀の植田総裁はインタビューで、来年にマイナス金利が解除される可能性はゼロではないとしながらも、1月22-23日に行われる日銀会合で決定するにはまだ早いとの見方を示した。植田総裁は、来年の2%インフレの実現には自信が持てないと早期の政策変更に億劫な態度で、早期政策変更の期待がまたしても盛り下がったことが円売りにつながった。

 ただ金融市場はいつまでたっても行動しない日銀よりもFRBの利下げにより強い関心を示している。ユーロ/ドルは1.1123ドルと7月27日以来5カ月ぶりの高値を更新した。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

レジスタンス:
1.1123ドル(12/27)
1.1150ドル(07/27)
1.1229ドル(07/20)
1.1240ドル(07/19)

サポート:
1.1028ドル(12/27)
1.1005ドル(12/26)
1.0996ドル(12/25)
1.0994ドル(12/22)

主要指標 終値

出所:楽天証券作成