今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは147.80

 ↓下値メドは146.25 

イエレン批判:ドラッケンミラー氏、イエレン財務長官を批判。「歴史的低金利の時に、米政府が長期借入を増やさなかったことで「史上最大の失策」を犯した」
経済指標:質問内容とそれに対する回答率が明確に記載されている調査は、その正確さを判断することができるが、詳細のない調査は信頼性が低い
ECB:ラガルド総裁「2025年までにインフレを2%に下げることを最優先」
インフレ:ディスインフレへの「ラストマイル」は最もタフな作業。9.0%から3.0%までは1年かかったが、そこから2.0%にもっていくのは倍の時間がかかる
キャリー取引:ボラティリティ低下で再ブームの兆し

市況

 2023年241営業日目のドル/円は、前日比0.38円の「円安」。24時間のレンジは1.25円。

 12月4日(月曜)は146.63円でオープンしたあと、東京時間朝に先週の安値(146.66円)を更新すると146.20円まで下落してこの日の安値をつけた。ただその後は買いが優勢になった。NY時間に147円台を回復すると、明け方には147.45円まで値を伸ばしてこの日の高値をつけた。終値は147.22円。

 ヘッジファンドは、先月、ドルロング・ポジションの調整で10月のピーク時からフラット近くまで落としていた。しかし、そこで止まらず、11月最後の2週間はさらに積極的にドルを売った。そのボリュームは過去10年間で5本の指に入るほどだったといわれ、逆にオーバー・ショートになってしまったようだ。

 そのため、週明けはドルの買い戻しが優勢になった。今週末の米雇用統計が強い数字を予想していることも、ドルをショートに傾けすぎるのはリスクとの判断があるようだ。短期的にはドルの高値を追いかける相場になりそうだが、中期的には、ドル戻り売りスタンス変わらないだろう。

 ドル安はFXヘッジのリバランスによる影響が大きい。米国株式や債券が上昇すると、グローバル・アセットマネージャーはポートフォリオの米国資産のオーバーウェイトをリバランスする必要が生じ、それに伴いドル先物を売る必要が生じる。原資産価格が1%上昇するたびに1,000億ドルのドル売りが発生することになる。 

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成