今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは148.95円
↓下値メドは146.90円
日銀: 2024年4月にゼロ金利解除か
米利下げ:2024年5月FOMC会合までの利下げ確率予想、72%まで上昇
英インフレ:BOE「インフレは近い将来、急速に下落すると予測」
欧州不況:11月製造業PMIの新規受注、過去最低水準に落ち込む
スイス利上げ:SNB「追加利上げの可能性ある」
市況
2023年239営業日目のドル/円は、前日比0.97円の「円安」。24時間のレンジは1.69円。
11月30日(木曜)は147.12円でオープン。東京時間朝に147.00円を割ったが前日の安値146.66円には届かず、146.83円がこの日の安値となった。欧州市場ではドル買い戻しが優勢になった。夜遅くには147円台を通り抜けさらに148.00円を超えて、この日の高値148.52円をつけた。終値は148.19円。
今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)が2週間後に迫るなかで、今週前半はFRB(米連邦準備制度理事会)高官から、追加利上げに対して慎重な意見が相次いだ。FRB(米連邦準備制度理事会)のタカ派として知られるウォラーFRB理事が「現在の金融政策は適切な状態にある」と12月の利上げに慎重な意見を述べ、さらに来年の「利下げ」まで言及したことがドル売りを誘った。
ところがこの日は、FRBのご意見番であるウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁が、「政策金利はほぼピークに達した」との見解を示しながらも「インフレ圧力が続けば再利上げもある」と発言したことで全般的なドル買いが優勢になった。今週1.10ドル台まで上昇して8月以来の高値をつけたユーロ/ドルは1.08ドル台まで大幅に下落(ドルは上昇)した。
どうやらFRBは、FOMCに向けてタカ派とハト派のフォワードガイダンスのバランスを上手にとりながら、マーケットを誘導しているようだ。長期金利が大幅に上昇するのは困るが、一方で「利上げ終了」が過度に織り込まれることによって、緩和状態に早戻りしてインフレが再燃することもFRBとしては避けたい。マーケットは、来年のFRBは最大1.25%利下げすると予想しているが、これは先走り過ぎだとFRBは考えている。今夜はパウエルFRB議長のスピーチが予定されているが、マーケットの利下げ期待をけん制するような、やや強気の発言をする可能性もある。月末の調整が過ぎたこともありドルが一段と買い戻される可能性もある
レジスタンス:
148.52円(11/30)
147.90円(11/29)
148.50円(200時間移動平均)
サポート:
146.83円(11/30)
146.66円(11/29)
146.44円(09/12)