個別株への投資はどうしても「手間暇」がかかる

 本コラムをご覧いただいている個人投資家の方の多くは、個別株投資を行っているものと思います。

 ただ、個別株投資は楽しい半面、結構な手間暇がかかるのも事実です。

 実際、筆者の周りの個人投資家も、当初は個別株投資で成功しようといろいろと努力をしていたものの、仕事が忙しくなりとても投資に時間をさけなくなったため、個別株投資そのものをやめてしまった…という声をよく聞きます。

 せっかく個別株投資をはじめたのに仕事が忙しくてやめてしまうのは、個人的にはとても残念ですしもったいないですが、仕事が最優先ですから仕方ありません。

 実際、筆者も1日1時間以上は投資のために時間を費やしています。正直言って、高い成果を出すのであればこれでも全然かける時間が足りないと感じますが、仕事が多忙のため、これ以上の時間を捻出(ねんしゅつ)できないというのが実情です。

最も時間がかかるのは「銘柄選び」

 個別株投資では、次のステップを踏むことになります。

  1. 投資する銘柄を選ぶ
  2. 選んだ銘柄を買う
  3. 買った銘柄を売る

 このうち、やはり最も時間がかかるのは(1)の銘柄選びです。日本株だけでも、4,000近くある銘柄から投資する銘柄を選ぶのですから、それは骨の折れる作業になります。もし、米国株にも投資したいというのであればさらに大変さは増します。

 ですから筆者は、いったん投資候補銘柄を選んだら、それほど頻繁には見直さず、株価チャートと併用することで実際に投資する銘柄を決めています。それでも株価チャートを定期的にチェックするための時間は毎日かかってしまいます。

楽をしようとすると損失につながりやすいのが個別株投資

 そこで多くの方がつい望んでしまうのが

  • 株価が上がる銘柄を教えてもらいたい
  • 買った株をいつ売ればよいのか教えてもらいたい

 といった、他人任せの株式投資です。

 しかし残念ながら、こうした他人任せの株式投資では、失敗してしまう可能性がかなり高いです。少なくとも、筆者の周りで成功している個人投資家で、他人任せの株式投資で成功を収めたという人は1人もいません。

 もしうまく行っているというのであれば、それはマーケット環境が良かったため、たまたまうまく行ったにすぎないと思います。

銘柄を選ばない投資なら時間がない個人投資家でもできる!

 そこで時間のない個人投資家のために筆者がお勧めするのが、銘柄を選ばなくても投資できるものに投資する、というものです。具体的には

  • 日経平均株価やS&P500種指数などの株価指数に連動するタイプのETF(上場投資信託)
  • 先物やCFD取引
  • FX取引

 といったものです。

 筆者は日経平均先物やFX取引をしていますが、正直、足元のマーケット環境のように、個別銘柄への投資で成果を上げるのが難しいような環境でも、先物取引やFX取引は利益を上げやすいと感じます。

 個別銘柄への投資だと、どうしても当たりはずれが出てしまいますが、先物であればそうした心配はありません。

 例えば日経平均先物であれば、銘柄選びの労力は一切不要ですから、株価チャートなどを用いて売買のタイミングを判断するだけで済みます。

 また、逆指値注文を活用すれば、自分が売買したい価格に近い価格で売買できますし、チャートとにらめっこして価格の推移を追い続ける必要もありません。

 筆者は、25日移動平均線や5日移動平均線、そして直近高値や直近安値などを目印にして売買タイミングを計り、かつ逆指値注文を利用して利食い、損切りを確実に実行できるようにしています。

 時間がなかなかとれないけれども投資はしたい!という方は、銘柄選びの時間を必要としない、これらの投資をしてみてはいかがでしょうか。

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