1965(昭和40)年11月10日

日本初の商用原発の運転開始

 1965(昭和40)年11月10日、日本初の商用原子力発電所「東海発電所」で営業用の発電が始まりました。原子力発電は、石油のほぼ全量を輸入に頼る日本の新しいエネルギー供給源として政府が強力に後押ししました。

 原発が建設されたのは太平洋に面した茨城県東海村。民間電力会社などが出資する日本原子力発電の運営です。出力は16万6,000キロワットと現在主流の100万キロ級に比べると小型ですが、耐震技術を含め当時の世界最先端技術が詰まっています。

 東海発電所は1960年1月に着工して、1965年5月に連続して核分裂反応が起きる「臨界」に到達。1998年3月末で運転を終了しました。

 その後、核燃料搬出を2001年3月末までに完了し、タービンを撤去して建屋も解体。現在も廃炉に向けた作業が慎重に進められています。国内初の商用原子炉の解体作業であり、他の原発にも応用する技術開発の意味合いもあります。

 

1965年11月10日の日経平均株価終値は

1,300円97銭