昨日の動向

3月23日  米ドル/円:[始値] 82.528 [高値] 83.943 [安値] 81.974 [終値] 82.428 ※数値はBID値です。
ユーロ/円:[始値] 108.910 [高値] 109.814 [安値] 108.578 [終値] 109.383 ※数値はBID値です。
豪ドル/円:[始値] 85.701 [高値] 86.448 [安値] 85.167 [終値] 86.303 ※数値はBID値です。

3月23日の外為市場は、米新築住宅販売件数が予想を下回り、米国債利回り低下、株安を受けて、米ドル円は一時82円割り込む展開に、その後はクロス円の買戻しや、株の反発によりやや値を戻してクローズを迎えました。

欧米時間は、中国人民銀行による預金準備率引き下げ期待で、豪ドル/円が買い戻される展開となり、ユーロもスペイン、イタリアのソブリン債利回りが低下したことを好感し上昇しました。米ドル/円は米ドル全面安の流れに乗り、また、新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことで、一時81.974まで下落、約2週間ぶりに82円を割り込む展開となりました。その後は、米株が持ち直すなどで買い戻され、82.428でクローズしました。

米ドル/円 1時間チャート

ユーロ/円 1時間チャート

豪ドル/円 1時間チャート

本日の展望

【米ドル/円】頭の重い展開
先週金曜の米ドルは、東京タイムに輸入筋の買いや前日の下落に対する調整的な反発で83円手前まで戻りを試すも、欧米タイムでは米住宅関連指標が弱い結果となり、約2週間ぶりとなる82円割れを示現しました。
本日の動きは、週末にドイツがEFSFとESMの統合に前向きな姿勢を示した事を好感しクロス円に買いが入っております。
その結果、米ドル/円も朝方から堅調な推移となっております。また、シカゴ短期筋のポジション動向を見ると円売りポジションが大幅に減少しており、下落圧力が幾分緩和された事がうかがえます。
調整も一服し、方向感のないレンジ相場が想定されますが、ただマーケットでは81円台にはストップ売り注文が集まっているとの声が聞こえており、82円を割れてくると一層の下落もありそうです。
レジスタンス 83.00、83.40レベル
サポート 82.30、82.00レベル
想定レンジ 82.30 - 83.20

【ユーロ/円】上値の重い展開が継続
今週は日本企業による月末の期末最終週であるため、円の売り買いが予測される中、輸入企業による外貨の需要で東京時間は下げにくい展開と予想されます。欧州時間は、中国の預金準備率引き下げ観測で金曜日に上昇しましたユーロですが、イタリア、スペインのソブリン債利回りが再度上昇したり、日本時間17:00より独IFO景況指数が市場予測を下回るようですと、再度ユーロ売りにつながるため注意が必要です。
レジスタンス 109.85-90レベル
サポート 109.50、109.00-05レベル 108.55-60レベル
想定レンジ 108.50-110.30

【豪ドル/円】原油高を好感し反発
先週の豪ドル/円は米住宅指標の悪化を材料に一時的に売られましたが、株価が下げ渋った事や週末という事もありポジションを大きく傾けるに至らず「いって来い」の展開となりました。
また、イランの原油輸出量が欧米の制裁措置により減少しているとのニュースを材料に、原油価格が一時的に3ドル近く上昇したのも豪ドル買いを後押しした模様です。
本日はドイツのニュースもありリスク緩和を好感し底堅い展開が予想されますが、期末リパトリによる円買いの動きも注意が必要です。
レジスタンス 86.80(直近高値レベル)
サポート 86.30、85.55-60レベル
想定レンジ 86.20-87.20

テクニカル

【米ドル/円】
レジスタンス:82.95-00
サポート:82.60 82.35-40 81.95-00

【ユーロ/円】
レジスタンス:109.85-90 110.40-45
サポート:109.50 109.00-05 108.55-60

【豪ドル/円】
レジスタンス:86.80 87.30-35
サポート:86.30 85.55-60

下記各5分足チャートは、当日 09:30 現在のものです。
コメント欄の語句について R=上値抵抗線 S=下値支持線

チャート1:米ドル/円 5分足チャート

チャート2:ユーロ/円 5分足チャート

チャート3:豪ドル/円 5分足チャート

本日の主な指標

注目度 発表時間 指標 予想 前回
★★ 17:00 (独)IFO景況指数-3月 109.6 109.6
23:00 (米)住宅販売保留指数-2月 1.0% 2.0%
  • 発表時間はいずれも東京時間
  • 注目度は★低~★★★高で示します

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