3.バリュエーションも悪くなく、株価出遅れも安心感あり

バリュエーションは過去平均並み、株価は2022年も2023年も出遅れている

 図表3はTOPIX-17電機・精密と素材・化学のPER(株価収益率、株価÷1株当たり利益)の推移です。今年はTOPIX-17業種全てが上昇していることもあり、どちらの業種もPERは低い水準からは上昇しています。ただし、表示期間の約11年間の平均値並みであり、特段の割高感は見られません。

 また、図表1に見られるように、最近の株価パフォーマンスは、2023年(9月22日まで)は両セクターともにTOPIXを下回っていることに加え、2022年も自動車・輸送機セクター同様大きなマイナスであったなど、パフォーマンスにも大きな出遅れ感が見られます。

 昨年選んだ自動車も、2022年のパフォーマンスが悪い一方で2023年度の業績見通しが良好という組み合わせであり、同じような分析に基づけば、来年の主役は電機・精密と素材・化学などのハイテクセクターになるのではないでしょうか? 1年後の検証が楽しみです。

[図表3]  TOPIX-17ハイテクセクターのPERの推移

期間:2013年1月4日~2023年9月22日、週次
平均値は表示期間の平均
(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

<関連銘柄>
NF・素材・化学(TPX17)ETF(証券コード:1620)
NF・電機・精密(TPX17)ETF(証券コード:1625)

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