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著者の荒地 潤が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「「ドル/円159円台へ! 円の実力は50年前に逆戻り」」
今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは159.30円
↓下値メドは158.05円
GDP:フレックス制による生産性の向上や副業による追加的な収入源などは、GDPでは捉えにくい
円:日本の2022年の実質賃金は「2000年と変わっていない」
米長期金利:米経済再加速なら、6%台に上昇も
金価格上昇:中国マネーの避難先やインフレヘッジとして注目集まる
JOLTS:求人件数に比べて採用件数は低い
前日の市況
6月20日(木曜)のドル/円相場は6日営業日続伸して、前日比0.85円の「円安」だった。
2024年124営業日目は157.95円からスタート。東京時間朝に157.91円までわずかに下げてこの日の安値をつけてからは、振り返ることなく上昇した。明け方には158.94円まで上昇して、4月29日の為替介入後の高値をつけた。終値は158.08円。24時間のレンジ幅は1.03円。
BIS(国際決済銀行)は、円の国際的な価値を指数で示す「実質実効為替レート」が5月は68.65まで低下して、「過去最低を更新した」と発表した。賃金の伸びの低さや長引く円安が要因。実質実効為替レートとは、主要国の物価上昇率や貿易額といった経済要因を考慮した通貨の総合的な実力を表す。1970年代前半より低く、円の実力は半世紀前より低くなった。
週末から来週前半の「円安・円高のメド」
円安のメドは、160.22円、162.25円、163.95円
円高のメドは、157.91円、157.59円、157.15円、
短期:円安
直近2週間のドル/円のレンジは、154.54円から158.94円。
高値と安値の50%(中立点)は、156.74円。
中立点から見て現在の水準は、「円安」。
中期:円安
直近2カ月間のドル/円のレンジは151.85円から160.22円。
高値と安値の50%(中立点)は、156.04円。
中立点から見て現在の水準は、「円安」。