気になるあの本をチェック!
株メンタル トップ3%投資家の最強ソリューション
答えてくれた人
東洋経済新報社 出版局 編集委員 水野一誠さん
著者ってどんな人?
上岡正明さん
1975年生まれ。放送作家・脚本家を経て、27歳で広報PRのコンサルティング会社を設立。20年以上にわたって200社以上の企業ブランド構築、国際観光誘致イベントやPRを成功させる。また、大学院にてMBA(情報学博士前期課程)を取得し、多摩大学、成蹊大学、帝塚山大学などで客員講師等を務める。脳科学とヒトの行動心理に基づく研究セミナーは常に人気を博す。
同時に、個人投資家としても活躍し、23年間で5億円の資産を形成。『勝てる投資家は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『うねりチャート底値買い投資術』(ダイヤモンド社)、『株はたった1つの「鉄板銘柄」で1憶稼ぐ!』(SBクリエイティブ)など、そのノウハウを記した書籍は中国や韓国などでも翻訳され、累計55万部を超える。約20万人のチャンネル登録者を誇る『億万長者になると決めた日 MBA保有脳科学者による辛口投資TV』を運営する投資系YouTuberでもある。
所属学会は、日本行動心理学会、日本神経心理学会、日本社会心理学会、日本行動経済学会、一般社団法人日本心理行動分析学会、一般社団法人小児心身医学会、認知神経科学会(順不同)。
どんな人にオススメ?
・新NISAで投資を考えている人
・個別株投資家または個別株投資を始めたい人
・株式投資をしているがなかなか勝てない人
・自分の投資手法や判断に自信がない人
この本は、2024年から始まる新NISAで成長投資枠を活用して個別銘柄に投資しようとしている人に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
株式投資の経験が豊富な人の一番の悩みは、勝ち続けることができないことでしょう。その原因の多くは、心理的なことばかりです。ブームに飛びつく、すぐに熱くなる、損したくない、損切りできない…。
そして、この心理的な要因は、だれでも陥る心理的なバイアスによるものです。なので、株式投資を始めたばかり、またはこれから始めようとするタイミングで本書を読めば、その心理的な罠にはまることなく、ライバルの心理を読んで勝ち続ける投資家になる株メンタルを手にすることができます。
この本の、ここが読みどころ!
本書の読みどころは、第3章です。投資家心理を行動経済学の知見をベースに解説しています。経済学なんて小難しくて読みたくないと思うかもしれませんが、すべて株式投資の事例で解説していますので、嫌がらずに読んでみてください。
たとえば、この章の最初に登場する問題です。どちらを選ぶかで、あなたが勝ち組なのか、負け組なのかがわかりますと言われたら、気になりませんか?
(問題)2つの封筒にそれぞれ3万円のお金がはいっています。たまには贅沢したい――、そう考えたあなたなら、どちらを先に使いますか? A 母親がコツコツ働いて苦労して貯めた仕送りの3万円 B たまたま日曜日にパチンコで儲かった3万円 |
第3章には、負ける投資家の心理、勝つ投資家の心理とその理由を解説しています。強いメンタルを手に入れるためにぜひ読んでもらいたいです。
編集者の制作秘話
天才投資家のウォーレン・バフェットが資産を急増させたのは60歳を超えてからです。60歳を超えてから大勝ちしたわけではなく、10代から続けてきた株式投資の複利効果が一気に高まったからです。厚切りジェイソンがFIREできたのも同じ理由です。
新NISAは投資金額に上限がありますが、無期限で投資できますので、長期投資で複利効果を高めることが期待できます。しかも、投資で得た利益に税金がかかりません。一気に億り人を目指すのではなく、長期的に株式投資を続けて資産を築こうという人にお勧めの制度です。
もちろん、長期になると、市場が良い時も悪い時もあります。暴落することだってあります。なので、ぜひ本を読んで、勝ち続ける株メンタルを手に入れてもらいたいと思っています。