超重要ポイント!新NISAには「ジュニアNISA制度」はありません!

 新NISA制度が開始するのは2024年から。制度の内容も大きく拡充され、新たな資産形成プランを建てるのに最適なタイミングとも言えます。

 ただ、現時点でジュニアNISA口座を保有している方にとって、必ず把握してほしい点が一つ。「2024年度から始まる新NISA制度には、ジュニアNISA制度はない。2024年以降は、ジュニアNISAで新たな投資はできない」という点です。

 この記事では、現在、現行NISAでジュニアNISA口座を保有している方が2023年中に知っておくべきこと、2024年以降やるべきことを10項目、整理しました。ジュニアNISAが廃止された後のTO DOを理解し、ぜひ新NISAのメリットを最大限に活用して、資産形成への新たな一歩を踏み出してください!

新NISAには「ジュニアNISA」がない、という点に要注意! 詳しくは「2024年から始まる新NISA制度(新しいNISA)」をご覧ください。

現行ジュニアNISA、2023年内に知っておくべきコト

1.2023年で、ジュニアNISA制度は廃止されます。

 ジュニアNISA制度は2023年末で終了し、新たに口座を開設することはできなくなります。2024年度1月より、NISAは「新NISA」として制度拡充されますが、新NISAでは未成年の方は対象外になっています。

2.ジュニアNISAの新規口座開設は2023年9月末で終了しました。

 ジュニアNISAの新規口座開設は2023年9月末で終了し、それ以降は新規口座開設を受け付けていません。詳細はこちら>>

3.2023年末まで、新規買付も可能です

 現行ジュニアNISA口座を開設している方は、2023年末まで、その口座内で新たに買付ができます(受渡日基準)。2023年中に使い切れなかった非課税投資枠は2024年に持ちこせませんので、ご注意ください。

現行ジュニアNISA、2024年以降、知っておくべきコト

4.2024年以降も、現行ジュニアNISA口座内での運用は続けられます

 現行のジュニアNISAで保有されている銘柄は、お子様が18歳(1月1日時点で18歳である年の前年12月31日まで)になるまで、または保有商品を払い出しするまで、その口座内で運用が続けられます。

5.自動的にロールオーバーされます

 2024年以後は、口座開設者が18歳(成人)になるまでの間 、5年の非課税期間満了迎える商品は、資産 が*継続管理勘定へ自動的にロールオーバーされます。これまではロールオーバーする際に手続きが必要でしたが、2024年からは必要ありません。

*継続管理勘定…ジュニアNISA口座で保有する金融商品について、2023年末以降に非課税保有期間が終了する場合に、口座開設者本人が18歳になるまで金融商品を保有するための非課税の勘定のことです。この勘定では新規の投資を行うことができません。

6.払い出し制限はなくなり、お子様が18歳になるのを待たずに払い出しできます

 2024年以降は、払い出し制限がなくなり、18歳未満でも非課税で引き出すことができるようになります。

7.18歳までに払い出す=ジュニアNISA口座廃止となります

 ジュニアNISA口座内の銘柄は、2024年以降、18歳未満でも非課税で払い出せるようになりますが、全額一括のみとなります。

 非課税口座で運用を続けながら一部を引き出すことはできず、あくまでも利用中のジュニアNISA口座を解約し、全額を一括で引き出すことを意味します。お子様が18歳になる前に払い出したい場合は、ジュニアNISA口座の保有商品をすべて売却、またはすべて課税口座へ移管し、口座を閉鎖する必要があります。

お子様が18歳以上になるとき、知っておくべきコト

8.18歳を迎えると、新NISA口座が自動的に開設されます

 お子様が18歳を迎えた年末に、新NISAの口座が自動で開設されます。自身のお手続きは特に必要ありません) 

9.18歳を超えると、保有銘柄は課税口座へ払い出されます。

 現行ジュニアNISA口座内の保有商品は、非課税期間が満了になると、自動で課税口座に払い出しされます。新NISAへの移管はできません。

 ジュニアNISAで保有していた銘柄を引き続き非課税で保有したい場合には、お子様が18歳になる年の年末までにいったん売却を行い、成人NISA口座で新たに買いなおす必要があります。

*楽天証券では、非課税期間満了 が近付いた銘柄がある場合はメールや個別お知らせなどで事前に通知をいたします。

10.お子様自身が口座管理できるように話し合いましょう!

 お子様が18歳を迎えた年末に、 成人NISA口座が開設されます。お子様ご自身がNISA口座を開設していること、これからはご自身の判断で投資を行えることを伝えましょう。資産管理・資産運用についての話し合いをもち、若いうちから資産形成が始められるよう、スタートアップをサポートしましょう。

ご自身のタイプ別、知っておくべき10のコト!