資産を増やす人と減らす人。いま増える個人の株式投資

 投資のやり方は人それぞれですが、資産形成と聞くと、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)のように、毎月一定額を機械的に購入する積み立て投資がよく話題にのぼります。このような投資をしたい方は、相場の上下にあわてず、一定額を継続投資し続けることが重要だといわれます。

 ただ、二人が選んだ投資は、積み立て投資ではなく、相場の下落をチャンスと考えた株式投資です。実際に2020年に入ってから楽天証券での株式投資や信用取引(*1)の取引数が右肩上がりに増えているようです。

*1信用取引:現金や株式を担保として証券会社に預けて、証券会社からお金を借りて株式を買ったり、株券を借りてそれを売ったりする取引のこと。最大で預けた担保の評価額の約3.3倍まで株式の取引ができます。

楽天証券取引状況、および預かり資産の推移

出所:楽天証券取引状況及び預かり資産のお知らせ(2020年2月末、3月末資料より)

 株式投資の場合、やり方は千差万別ですが、利益は値上がり益(キャピタルゲイン)か、配当収益(インカムゲイン)しかありません。株式投資で大きな資産を築いた人たちの共通点は、値上がり益によって資産を大きく増やしていること。もちろん、配当収益も株式投資の魅力ですが、基本的には「株価の変動率>年間受取配当率」となるはずです。配当目的で株式を購入して、株価の値動きを気にしないというのは本末転倒でしょう。

 私たちアドバイザーが個人投資家の株式売買動向を見ていると、うまく資産を増やす人と、いつも資産を減らしてしまう人、この2つのパターンにきれいに分かれるのです。二人のケースを通じてよくあるパターンをご紹介します。