今日の為替ウォーキング
今日の一言
人生はどちらかです。勇気をもって挑むか、棒にふるか - ヘレン・ケラー
Don't Stop 'Til You Get Enough
FRB(米連邦準備制度理事会)は、7月25日、26日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を開催する。FRBが0.25%の利上げを実施する確率はほぼ100%で、完全に織り込まれている。
マーケットの関心は、今回で利上げが終わるのか、それとも6月会合で公表されたドットチャートが示すように次回も利上げがあるのかということだ。FRBの利上げ政策は「どれだけ早く」から「どれだけ高く」へ、そしてこれからは「どれだけ長く」へと重点が移っていく。
1年前の2022年6月のFOMCでFRBは、0.50%の市場予想を超える0.75%の大幅利上げを断行した。それまで中央銀行の1回の利上げ幅の標準は0.25%だったから、まさに大幅利上げであり、止まらないインフレに対するFRBの焦りと苛立ちを印象づけた。
利上げ効果が経済に浸透するまでにはある程度時間が必要だ。FRBは、2022年3月から2023年5月まで10会合連続で利上げを実施した。3月にシリコンバレー銀行(SVC)が破綻した時でさえ休まなかった利上げを、6月の会合でようやく見送った。CPI(消費者物価指数)の低下傾向がはっきりしたこともFRBに一息つく余裕を与えたようだ。
しかし、利上げサイクルが終了したわけではない。パウエルFRB議長は、次回9月の会合も「ライブ」と位置づけ、再利上げの可能性を示唆することになるだろう。とはいえ、FOMCが次回の決定をコミットすることはない。今後の経済データの結果によっては、このまま利上げサイクルがフェードアウトする可能性もあるだろう。