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10万円から始める! 小型株集中投資で1億円 【1問1答】株ドリル

答えてくれた人

ダイヤモンド社 書籍編集局 第四編集部 斎藤順さん

著者ってどんな人?

遠藤洋さん
 投資家・自由人。投資コミュニティixi(イクシィ)主宰、1987年埼玉県生まれ。東京理科大学在学中の夏休み、新しいことをやろうと、家庭教師のアルバイトで貯めたお金を元手に知識ゼロの状態から投資をはじめる。大学卒業後、ベンチャー企業に入社するも、投資で得た資金を元手に26歳で独立。現在は投資しながら1年のうち半分は国内外を旅して自由を謳歌しつつ、次世代を担う投資家や事業の育成に力を入れている。

編集者から見た著者はこんな人!

 著者は現在36歳で巨額の資産を築き上げた個人投資家。東京理科大学(電気電子情報工学科)在学中の20歳の夏休み、家庭教師のアルバイトで貯めた種銭に、知識ゼロの状態から暇つぶしにと、無謀にもFX取引をして全額失ったことから投資家人生がスタートしました。

 そこで猛省して、持ち前の理系的分析力を発揮。最大年間利回り+600%、1銘柄の最大投資益+1,760%(億単位のリターン)。短期トレードではなく、本質的な価値を見極め、「半年で株価3倍を目指せる小型株」に集中投資するスタイルを確立しました。

 現在は経営者、上場企業役員、医者、弁護士など1,600人以上に投資を指導するなど、「勝てる投資家」 を育てています。

どんな人にオススメ?

・初心者向けの投資本を完読できなかった人
・株式投資でなかなか勝てない人
・自分の投資判断に自信が持てない人
・投資家としてさらに成長したい人

 タイトルにあるとおり、1問1答【4択】のドリル形式で、基礎の基礎から応用まで順番に難易度が高まる展開になっています。

 ですから、株式投資の初心者からある程度投資を経験している人まで、株式投資に興味のある方なら幅広く楽しみながら学べると思います。

 実際、経験者でもドキッとする問題が並んでいるという感想が寄せられるなど、ご自分の投資のやり方や投資に対する考え方と照らし合わせてチェックするという読み方もオススメです。

この本の、ここが読みどころ!

 PBR(株価純資産倍率)1倍割れで、その会社(銘柄)の時価総額が実態価値を大きく下回る「ディープバリュー(超割安)株」が注目される向きもありますが、本書51ページには、「超基礎編」として「Q15 PBR(株価純資産倍率)の説明として適切でないものをすべて選んでください」という問題をベースに、PBRという「投資尺度」への向き合い方を解説しています。

見開きで1問、次のページで回答が簡潔に解説されているため、一問ずつ頭に入りやすく、毎日続けて読めるのも工夫したポイントの一つ

 

 また、「上級編 小型株集中投資3年で10倍になる株の見つけ方」「応用編 小型株集中投資 株情報を深掘りする方法」では、実際の株価チャートや決算情報をベースに、具体的な投資判断をする方法を解説しており、実践的に問題を解きながら、著者の投資手法を身につけられると思います。

編集者の制作秘話

 本書は全68問とコラムで構成されていますが、すべてが「読み切り型」のショートショートともいえるので、とても読みやすいと思います。

 上記の通り、実際の決算情報をベースに実践的に学べるようにしましたが、どれを題材にするか、そして、その題材のどこをポイントに解説するかを、著者が丁寧に取捨選択してくれました。

 紙幅が限られるので、ところどころ文字や数値が細かくなるところがあったため、何度も何度も読み返しながら、それらを一つひとつ虫眼鏡で拡大するように記載したり、資料のポイントに配色を施したりと、細部まで読みやすさを追求して作り込みをした点は、大変といえば大変でした(汗)

本の中身をちょっと読む!