今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは142.80

 ↓下値メドは140.65円 

米インフレ:ミネアポリス連銀総裁「インフレは長期間高止まりする。たった数ヵ月の改善データに惑わされてはいけない」
FRB:アトランタ連銀総裁「2024年まで利下げはしない」  
BOE:英国にインフレ期待定着のおそれ。8月利上げは確定  
英雇用市場:英国の4月雇用が大幅に減少。先行き不透明で採用凍結の企業増える  
米景気:米経済支えるのはサービスと個人支出。製造業はすでにリセッションに

市況

 7月10日(月曜)のドル/円は、前日比「円高」。24時間の値幅は1.74円。 

 2023年136営業日目は142.12円からスタート。先週金曜日(7日)の海外市場で6月21日以来の142円台までドル安/円高に動いたドル/円だが、週明けの東京市場では値ごろ感からドル買いが優勢となり昼過ぎには143.01円まで上昇した。

 しかし、海外市場では再びドル売りが優勢となり、142円を割ると明け方には141.27円まで下落して安値をつけた。終値は141.34円(前日比▲0.79円)。

 円安トレンドの変化のきっかけとなったのは、米7月雇用統計だった。NFP(非農業部門雇用者数)の増加数は予想を下回り、過去分も修正された。しかし、増加数は20万人を超え、月10万人程度を適正とするFRB(米連邦準備制度理事会)とはまだ大きな差がある。平均労働賃金も下げ止まっている。

 利上げは経済データの結果を踏まえて判断すると述べるFRBが、今月の会合で政策金利を引き上げることはほぼ確実だ。それでもドル/円が145円台に上昇するどころか140円台を目指して下落している。今週発表の重要インフレ指標を前にポジションのスリム化を急いでいるようだ。しかし、これが新しい円高トレンドの始まりになるかはまだ時間が必要だ。

レジスタンス:
143.01円(07/10)
144.19円(07/07)
144.25円(200時間移動平均)
144.65円(07/06)

サポート:
141.27円(07/10)
141.21円(06/20)
139.85円(06/16)

チャートの形状

 異なる時間足のチャートを比較することで、同じ通貨ペアについて多角的な分析ができます。
長い時間足はトレンドをつかむため、短い時間足はトレードエントリーのタイミングを見つけるために利用することが多い。また複数の通貨ペアを比較することは、市場全体の流れを知ることに役立ちます。

出所:楽天証券作成

2023年 騰落表

出所:楽天証券作成